テラ Research Memo(1):樹状細胞ワクチンは膵臓がんを適用領域とした承認取得を目指す

2016年3月24日 16:21

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記事提供元:フィスコ


*16:21JST テラ Research Memo(1):樹状細胞ワクチンは膵臓がんを適用領域とした承認取得を目指す
テラ<2191>は、がん免疫療法の1つである樹状細胞ワクチン療法を中心に、医療機関に対する技術・運用ノウハウの提供、及び再生医療・細胞医療に関する研究開発を行う企業である。子会社の設立等により周辺領域の事業化にも積極的に取り組んでいる。

2015年12月期の連結業績は、売上高が前期比2.3%増の1,909百万円、営業損失が601百万円(前期は293百万円の損失)となった。売上高は医療支援事業において細胞培養関連装置の販売等が増加したことで増収となったが、利益面では樹状細胞ワクチンの再生医療製品としての承認取得に向けた開発費用が先行していること、一部連結子会社の立上げフェーズにあること等により損失幅が拡大する格好となった。

2016年12月期業績は、売上高が前期比7.5%増の2,052百万円、営業損失が316百万円(前期は601百万円の損失)と収益改善を見込んでいる。売上高は細胞医療事業での樹状細胞ワクチン療法の症例数増加に向けた取り組みを推進することで増収となる見通し。一方、利益面では増収効果に加えて研究開発費の選別や家賃、広告宣伝費など諸経費の抑制を進め、細胞医療事業と医療支援事業での黒字化を見込む。

樹状細胞ワクチンは、膵臓がんを適用領域とした承認取得を目指している。2016年内に治験届を提出し、また、アライアンス候補先との契約締結に向けた交渉も同時並行で進めていく方針に変わりない。治験が順調に進めば2020年頃にも薬事承認が下りるものと予想される。薬事承認されれば患者の自己負担軽減により、樹状細胞ワクチン療法の症例数拡大につながることが期待される。子会社で展開するゲノム診断支援事業や少額短期保険事業に関しても、顧客層はがん罹患者から健常人まで拡大しており、高齢化社会が進み今後のがん罹患者数の増大が見込まれるなかで、中長期的な成長ポテンシャルは大きいと言えよう。

■Check Point
・がんに関わる周辺事業を担う5つの連結子会社を有する
・細胞医療事業や医療支援事業の黒字化によって、収益改善を目指す
・対象顧客層はがん予防を目的とした健常人向けまで広がり、ポテンシャルは高い

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《HN》

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