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オンコリスバイ Research Memo(6):日米欧を含む24ヶ国で特許を取得
*16:17JST オンコリスバイ Research Memo(6):日米欧を含む24ヶ国で特許を取得
■開発パイプライン
(3)その他パイプライン
○OBP-601
抗HIV薬として開発を進めているOBP-601についてはライセンス導出先であったBristol-Myers Squibb Co.の実施した第2b相臨床試験で、安全性・有効性ともに良好な結果が得られたものの、事業戦略の変更に伴い2014年に契約が解除されている。現在は再ライセンス先を探索している段階にあるが、抗HIV治療薬としては既に数多くの医薬品が市場で販売されており、毎日服用する経口薬として上市したとしても、売上の拡大余地は乏しいと判断し、現在は1ヶ月に1回の服用で足りる徐放製剤タイプでの開発を武庫川女子大学との共同研究で進めている。
○OBP-801
OBP-801は分子標的抗がん剤で、後天的なメカニズムによって変化した染色体のクロマチン構造を正常化させて抗腫瘍作用を発揮する、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤である。同種同効品として、Merck社(米国)のZolinza、Celgene社(米国)のIstodaxなど複数の医薬品が欧米で承認・上市されている。OBP-801は前臨床試験において、既存のHDAC阻害剤と比較して極めて強いHDAC阻害活性を示すことが確認されており、幅広いがん種に対する治療効果が期待されている。2015年5月より、米国で進行性の固形がん患者を対象とした第1相臨床試験が開始されている。
○OBP-702、OBP-405
2015年8月に新たな腫瘍溶解ウイルスとしてOBP-702及びOBP-405を開発パイプラインに追加している。いずれもテロメライシンの遺伝子構造を一部改変したもので、OBP-702はがん化した細胞を自然死させるがん抑制遺伝子のp53を組み込むことによって、より有効性を高めた腫瘍溶解ウイルスとなる。また、OBP-405はテロメライシンのがん細胞への感染力をより高めた腫瘍溶解ウイルスで、幅広いがん種において強い抗がん活性が期待されている。現在はいずれも、前臨床試験段階にある。
○OBP-AI-004
2015年7月に鹿児島大学と共同研究契約を締結し、B型肝炎ウイルス(HBV)の治療薬創製に関する共同研究を開始している。B型肝炎は現在、核酸アナログ製剤及びインターフェロンによる治療が行われているが、ウイルスの完全排除はできていないのが現状であり、新規メカニズムによる治療薬が強く求められている分野となる。オンコリスバイオファーマ<4588>では鹿児島大学と、独自に入手した新規化合物について、抗HBV評価システムを用いて候補化合物を選び出すとともに、さらに高活性の化合物を絞り込むことで、B型肝炎治療薬の開発を進めていく予定となっている。B型肝炎治療薬の市場規模は2021年には世界で4,200億円程度にまで成長するとみられており、今後の開発動向が注目される。
(4)パイプラインと特許の状況
主要パイプラインであるテロメライシンの特許権は同社と関西TLO(株)が共同保有しており、海外では同社が単独で保有権を持っている。現在、日米欧を含む24ヶ国で特許を取得している。また、テロメスキャンについては同社が特許権を保有しており、日欧含む10ヶ国で特許を取得している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《HN》
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