米国株見通し:自律反発か、経済指標が堅調なら利上げ期待再燃も

2016年2月12日 20:14

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記事提供元:フィスコ


*20:16JST 米国株見通し:自律反発か、経済指標が堅調なら利上げ期待再燃も

『米株式市場』


11日のNY市場は下落。欧州主要行の業績悪化懸念から欧州株が全面安となり、売りが先行。前日のイエレンFRB議長の議会証言を受けて海外経済や米国景気の動向に警戒感が強まったほか、原油相場が一段安となったことから金融関連銘柄が売り込まれ軟調推移となった。ダウ平均は254.56ドル安の15660.18、ナスダックは16.75ポイント安の4266.84。


グローベックスではNYダウが90ドル高程度を織り込んで推移している。また、欧州市場は全般堅調に推移しており、概ね1.0%から2.0%近い上昇で推移している。独コメルツ銀行の決算が評価されているほか、原油相場の上昇が銀行株や資源関連株の上昇につながっているようである。この流れを受けて、足元の下げに対する自律反発が意識されそうだ。


一方で、春節明けの中国に対する警戒感も強く、週末要因もあって積極的な売買は手控えられる可能性はありそうだ。その他、経済指標では小売売上高(1月)、輸入物価指数(1月)、企業在庫(12月)、ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(2月)が予定されている。イエレン議長証言で追加利上げペースは鈍化しているが、小売売上高などが予想を上回ってくるようだと、利上げへの思惑が再燃する可能性はありそうだ。《TY》

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