産総研と日亜化学工業、可視光全域の波長をカバーする標準LEDを開発

2016年2月4日 22:01

印刷

記事提供元:スラド

 産業技術総合研究所(産総研)が日亜化学工業と共同で、可視光全域の波長をカバーする発光ダイオード(LED)を開発したと発表した(発表資料)。

 中心波長が異なる複数のLED素子と複数の蛍光体を組み合わせることで実現した。このLEDは「標準LED」としてLED照明や有機EL照明の高精度な特性評価に利用できるという。

 標準光源は可視光の波長領域(380~780nm)全体で十分な光強度が必要だが、従来のLEDでは短波長側と長波長側で強度が不十分だったという。そのため、今までは蛍光灯や白熱電球、高輝度放電ランプが使われていた。今回開発されたLEDはこれらを置き換えることができるといい、量産化に向けて準備が進められる予定とのこと。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー

 関連ストーリー:
米ゼネラル・エレクトリック社、電球型蛍光灯の製造を2016年内に終了、LEDへ注力 2016年02月04日
政府、白熱灯と蛍光灯の国内製造と輸入を禁止へ 2015年11月26日
東芝が低圧ナトリウムランプを値上げ、既存光源の大幅な生産数縮小のため 2015年09月10日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事