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「STAP細胞は実在した」というデマが広まる
あるAnonymous Coward 曰く、 再現実験に成功せず、またさまざまな検証の結果その存在が否定されたSTAP細胞について、「新たに海外の研究者によってその存在が確認された」というようなデマが広まっているという。
発端と思われるのは、「小保方晴子さんの発見は真実だった!キメラマウスでも確認。外部刺激で体細胞が初期化され多能性をもつ(STAP現象)の研究結果がネイチャーで発表された。」というブログ記事。Nature誌を発行するNature Publishing Groupのオープンアクセス誌「Scientific Reports」にて、「傷付けたマウスの筋肉細胞から多様性を持つ幹細胞のようなものが得られた」との内容の論文「Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells」が発表されたのだが、これについて「STAP細胞と同じ原理」とし、「STAP現象発見は真実だった」としている。これが、「ネイチャーでSTAP細胞が証明された」と曲解されて広まっている模様。
ツッコミどころは満載だが、まずScientific Reports誌はオープンアクセス誌ということで掲載のハードルは低く、これを「Nature誌」とするのは無理があるし、実際に今回の論文の手法で多様性を持つ幹細胞的なものが作れたとしても、STAP細胞とはまったく手法が異なるためにこの論文がSTAP細胞の存在を証明できるものではない。
今回の論文の背景や周辺事情についてはYahoo!ニュースの記事やMedエッジの記事が詳しいが、少なくとも小保方氏の論文に不正があり、そこで述べられている方法では「STAP細胞」は作れない、ということは確認されている。
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