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ラクーン Research Memo(7):2ケタ増収増益、過去最高業績の更新が続く見通し
*18:15JST ラクーン Research Memo(7):2ケタ増収増益、過去最高業績の更新が続く見通し
■今後の見通し
(1) 2016年4月期の連結業績見通し
ラクーン<3031>の2016年4月期の連結業績は売上高が前期比10.4%増の2,270百万円、営業利益が同23.5%増の415百万円、経常利益が同25.4%増の410百万円、当期純利益が同29.4%増の260百万円と2ケタ増収増益、過去最高業績の更新が続く見通しだ。すべてのセグメントで増収増益を見込んでいる。
○EC事業
EC事業では会員小売店、出展企業の獲得を進めるとともに、客単価・稼働率向上による流通額の拡大を推進していく方針で、売上高は前期比7~8%程度の増収が見込まれる。流通額では初めて100億円の大台に乗せる見通しだ。特に、今期は年々増加する海外需要に本格的に対応していくため、海外向けサービスとして「SD export」を8月25日から開始する予定となっており、流通額拡大のけん引役になるものとして注目される(詳細は後述)。
また、会員数の獲得においては従来の小売店だけでない。なお、直近5~6月の流通額を見ると、前年同期比で5%程度の増加となったもようで、再び勢いを取り戻す傾向となっている。
「COREC」については引き続き会員数の獲得とサービス機能の拡充を優先し、当期も収益への貢献は見込んでいない。ここ最近では、広告費をかけずに自己増殖的に新規ユーザーを獲得できる仕組みが機能し始めているようで、6月上旬段階でユーザー数は2,600件(4月末2,290件)を超えるなど、増加ペースも加速している状況にある。
○「Paid」事業
「Paid」事業については2ケタ増収、セグメント利益は初めての黒字化となる見通しだ。企業間決済サービスで与信審査など含めて100%オンラインでサービスを提供しているのは同社のみであり、今後もEC市場の拡大とともに同サービスの取扱高は年率2ケタ成長が見込まれる。
特に2015年3月からは売掛債権流動化スキームを導入したことで資金効率も高まり、多種多様な顧客ニーズに対応した商品設計の提案も可能となった。大手企業との提携も2015年に入って広がりをみせており、足元も好調に推移している。早晩、第3の収益柱として成長するものと予想される。
○売掛債権保証事業
売掛債権保証事業は、2ケタ増収増益となる見通しだ。前期から開始した事業所用家賃保証サービスは依然好調に推移しているほか、今期は都内だけでなく、周辺エリアへのサービス展開にも取り組んでいく予定で、保証残高のさらなる積上げが期待される。また、2014年12月に業務提携した日本最大の物流ネットワークであるトラボックス(株)の会員向け運賃全額保証サービス※も、保証残高が4月末時点で100百万円を超えるなど、順調に拡大している。
※トラボックスが会員向けに提供する「単発便でGO!(求荷求車サービス/求車情報)」の通常月額会費に、5,000円の追加料金を支払うことで、成約した運賃の全額を保証するサービス。トラボックスの運送事業者の会員数は2015年6月時点で11,663社(会員保有トラック数452,851台)と日本最大級の規模となっている。
同社では、今後も提携先や販売代理店などを広げていきながら、保証残高の積上げを加速していきたい考えで、今期は前期末比で2,000~3,000百万円程度の上積みを目指している。なお、営業体制の強化を進めるため新卒者5名を採用しており、人件費については今期も若干増加する見通しとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《YF》
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