高級食品のネット通販で秩序混乱、中国で偽装横行

2015年7月7日 09:20

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記事提供元:フィスコ


*09:24JST 高級食品のネット通販で秩序混乱、中国で偽装横行
値段が高くても本物とは限らない——。ネット通販で出回っている偽物の「高級食材」が中国の消費者を惑わしている。アリババ傘下の淘宝網(タオバオ)で売上トップを誇った「燕窩」(ツバメの巣)専門店、「燕格格」から購入された商品がこのほど、専門機関の鑑定で偽物と判明した。これをきっかけに、高級食材のネット通販に潜むリスクや問題点がクローズアップされている。中国新聞網などが伝えた。
淘宝網や京東商城などのネット通販大手では、ツバメの巣、ナマコ、フォアグラ、マツタケ、輸入牛肉、フカヒレといった高級食材の売れ行きが軒並み好調。しかし、新京報の記者が神戸牛、マツタケ、ツバメの巣に焦点を絞って調査した結果、偽物、類似商標、虚偽宣伝などさまざまな不正が浮き上がった。
中国は2001年から日本から神戸牛の輸入を禁じているにもかかわらず、ネット通販で“神戸ビーフ”が散見。オーストラリア産の牛肉が“神戸牛”として販売されている。
マツタケも偽物が横行している状況だ。通販サイトは中国で安価な「ヒメマツタケ」(アガリクス)を高価な「マツタケ」と偽って販売するケースが少なくない。専門家によると、「ヒメマツタケ」と「マツタケ」は別物で、栄養価値がまったく違う上、世界市場で価格も30倍ほどの差が付く。一方、新京報の記者が調べた106カ所の通販サイトで、42カ所はヒメマツタケを「マツタケの一種」と宣伝。なかには、「ヒメマツタケこそが本物のマツタケだ」と説明するサイトすらあった。
ツバメの巣に関しても、非正規輸入品の存在感が目立つ。11年に中毒症状などを引き起こす「血燕窩」(高濃度の亜硝酸塩が含まれているツバメの巣)事件の発覚以降、中国当局は主な輸入先であるマレーシア、インドネシアと協定を交わし、商品に原産地証明の添付が義務付けられた。しかし、ネット通販で売られているツバメの巣のほとんどは、原産地を追跡できるバーコードがない。記者の問い合わせに対し、これら販売業者は「バーコードが要らない輸入品もある」、「インドネシア直輸入で、近いうちにバーコードを取得できる」などと釈明したという。

【亜州IR】《ZN》

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