シュッピン Research Memo(8):時計も大幅増収増益、EC売上には課題

2015年6月16日 16:20

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記事提供元:フィスコ


*16:23JST シュッピン Research Memo(8):時計も大幅増収増益、EC売上には課題
■事業別動向

(2)時計事業

時計事業はEC売上高が1,570百万円(前期比1.8%減)と低迷したが、店舗売上が3,110百万円(同52.4%増)と大幅に増加し、時計事業全体では売上高4,680百万円(同28.6%増)、セグメント利益217百万円(同25.6%増)となった。EC売上高比率は33.5%となった。

高級時計はカメラと比較して、工業製品よりも工芸品として見られることが多く、また、機能や性能に根差した使用価値よりも、そのものを所有することに価値を見出して買い求められることが多い。そのため、カメラに比較して時計は外観(キズなど)へのこだわりが強くなる傾向がある。結果として、来店して現物を確認してから購入するというケースが多く、EC比率がカメラに比べて低い傾向にある。

しかしながら、同社は過度な店舗投資を行わないうえ、一部の高級時計の単価は、カメラとは比べ物にならないくらいに高価であり、対面販売のコスト増を吸収して余りあるため、大きなマイナスにはならない。この点もEC比率の上昇を抑える要因と言えよう。

シュッピン<3179>は時計事業については、カメラと共通の買取強化と(中古品の)EC比率向上という2つの大きな課題を有している。買取強化は買取3施策の適用ブランド・モデルの拡大が有効となると期待される。EC販売増加については、2014年以来続けている超高画質画像の掲載が効果を表すと期待している。弊社では、丁寧な中古品の取扱いによって“GMTクオリティ”を顧客に理解してもらい、「EC販売でも問題がない」という評価を地道に積み上げていくのが結局はEC比率向上への近道ではないかと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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