シュッピン Research Memo(3):ECで売上の伸びを着実に利益増に!商品は価値がなくなりにくいもの

2015年6月16日 16:02

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記事提供元:フィスコ


*16:03JST シュッピン Research Memo(3):ECで売上の伸びを着実に利益増に!商品は価値がなくなりにくいもの
■会社概要

(2)事業モデルの特徴

シュッピン<3179>の事業モデルは、販売の面と商材の面の2つの面において特徴的だ。そしてこの2つの特徴は、後述するように、同社の「強み」を形成する重要な要素でもある。
販売面での特徴は、ECに特化した販売モデルということだ。鈴木氏はソフマップの経験から、店舗による販売はメリットよりもデメリットの方が多いという結論に至った。それは店舗投資(新規及びリニューアル)、販売人員確保、店頭在庫の保持などの経営資源の確保に迫られることや、他店との拡大競争及び値下げ競争に巻き込まれることだ。この反省とインターネット技術の進歩によるECの発達、店舗のショールーム化という消費者行動の変化などを踏まえて、同社はECに特化して販売する方針を掲げている。

ECの場合は店舗とは真逆の状況になる。店舗投資は不要で、店頭在庫を抱える必要もない。人員も発送用の人員だけで済むほか労働時間のシフトなども融通が利かせやすい。何よりも売上高の増加に対して費用(販管費)の伸びを低く抑えて、売上高の伸びを着実に利益の増加に結び付けることができる。この点がECと店舗小売りの最大の違いと言える。

現実には、店頭での取引を希望する顧客の利便性を考えて、1商材1店舗を展開している。自転車以外の3商材は、新宿区の本社近くの小型ビルを1棟借りして各フロアに分散して店舗を構えている。自転車は渋谷区千駄ヶ谷に路面店を構えている。同社は今後店舗を拡大するつもりはないとしている。

商材の面での特徴は「価値あるもの」しか扱わないということだ。鈴木氏はソフマップ時代にパソコン価格の下落スピードの速さに悩まされた経験を持つ。商品の価値が機能や性能だけだと、新製品が出れば旧モデルの価格は大きく下落する。そこで同氏は、所有することに価値を見出せる商材や、機能や性能のモノサシが主観的で、価値がなくなりにくい商品に限って取り扱うことにした。その答えが、カメラ(ただし一眼レフカメラなどの高級機主体)、時計(外国製機械式高級時計主体)、自転車(高級ロードスポーツモデル中心)、及び高級筆記具(高級万年筆など)の4分野だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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