シュッピン Research Memo(1):ECの好調に加えてインバウンド売上増で成長が加速中

2015年6月16日 16:00

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記事提供元:フィスコ


*16:00JST シュッピン Research Memo(1):ECの好調に加えてインバウンド売上増で成長が加速中
シュッピン<3179>はカメラや高級時計など「価値あるもの」に特化したeコマース(EC)企業。中古品と新品のそれぞれのニーズの違いや商品特性の違いを活用し、言わば、中古品に新品販売拡大のための触媒の役割を果たさせて、新品・中古両方の売上拡大していくポジティブ・スパイラルの流れを創ることに成功して、業容を急拡大させている。

同社の強みは(1)ECによる販売に集中した組織であること、(2)商材をカメラ、時計など「価値あるもの」に絞り込んでいること、(3)中古品買取に工夫を凝らし、潤沢な中古品流通量をテコにして新品の拡販を加速する事業モデルを確立したこと、の3点にある。同社自身、これらの強みと特徴を「シュッピン プレゼンス」として投資家に強くアピールしている。

業績は極めて好調だ。2015年3月期は前期比較でも計画対比でも、増収増益で着地した。カメラ、時計を中心に国内客をターゲットにしたEC販売が好調に推移したことに加えて、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)による店頭売上高も想定以上の大幅増収となり、全体の売上高を押し上げた。一方、費用面ではEC企業ならではの費用構造が寄与して、費用の上昇を売上高に比して低く抑え、営業利益の大幅増益につなげた。

同社は2016年3月期から2018年3月期までの3ヶ年中期経営計画を公表している。注目されるのは、2018年3月期の売上高が30,000百万円の大台に乗ってきたことだ。その先にはカメラと時計の合計で40,000万円という同社の長期目標の達成が見えてきている。今中期経営計画中の施策は、今春から本格稼働した新基幹システムによる業務効率化とそれに伴う顧客満足度向上、そしてマーケティングの効率化だ。これらは目に見えにくい内容であるが、着実に実行されれば、明確な効果が出てくると弊社では期待している。

■Check Point
・ECを主軸とした企業体質、中古品と新品、両方の取扱いが強さの源泉
・新中計の売上計画は300億円超え、効率性は更に高まる
・ストックオプションの行使条件、目標を上回る業績を設定

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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