関連記事
プラザクリエイト Research Memo(5):フォトモア化の推進で中期成長、改装費は大幅圧縮に成功
*16:42JST プラザクリエイト Research Memo(5):フォトモア化の推進で中期成長、改装費は大幅圧縮に成功
■成長戦略と中期業績見通し
(1)成長戦略の総論
前述したように、2015年3月期の実績を踏まえて、同社は今後の成長戦略に関して、より明確なビジョンを描くことができるようになった。
成長戦略の概要は大きくは以下の3点だ。
1. プリント事業:全店舗のフォトモア化
2. モバイル事業:キャリアショップの店舗数の拡大
3. 新規事業であるビスタプリント事業の垂直立ち上げとそれによるシナジー効果の実現
以下ではそれぞれについて詳述する。
(2)プリント事業の成長戦略
2015年3月末時点で直営店426店、FC店135店あるうち、現状は直営店の49店舗がフォトモア店舗となっている。同社は最終的に、直営店全店と一部有力FC店についてフォトモア化することを計画している。
フォトモア店舗と従来型店舗を比較すると、売り場面積が倍増することがまず大きな違いだ。売り場面積拡大を活かして什器も壁面に加えてアイランド型の什器が加わる。商材面ではビスタプリントコーナーの設置がある。当然ビスタプリントの商材も展示される。それ以外にも「アルバムカフェ」(工作スペース)の新設などもなされる。各店長はこれらの店舗インフラを活用し、集客イベントなどを企画することで売上高を伸ばしていく。
一方でフォトモア化に伴う負担の面もある。なかでも重要なのは、改装費、休業損失、人材確保の3点だ。
まず、直接的にかかる費用である改装費の問題がある。初期のテストケースにおいては、1店舗当たり700万円~1,000万円以上の金額をかけていた。これをリニューアルの“量産化”段階でどの程度まで圧縮できるかがポイントだったが、2015年3月期中の改装において大幅な引き下げに成功し、2016年3月期からは200万円を下回るまでに圧縮できる見込みだ。これは当初の目標である150万円に近い額であり、改装費の問題は解決できたと評価できよう。
2つ目のハードルは、2週間に及ぶ改装期間の機会損失だ。同社のプリント事業の年商、店舗数、営業日数などから推定される直接的な機会損失は100万円以上だ。仮に約1ヶ月分の売上高に匹敵するとするならば、1店舗のリニューアルに伴い200万円近い損失が発生する。
この点はリニューアル後に計画どおり増収効果を実現して回収を図るほかはない。前述のように2015年3月期にフォトモア店舗の既存店売上高が110%となったことを考えれば、リニューアル実施の意義は高いと言える。
3つ目の人材確保は最大の成長要因であると同時に最大のリスク要因でもある。リニューアル店舗というハード面の改善だけでは増収効果は持続せず、投資を回収できない。継続的に売上高を成長させるには各店の店長の工夫が必要となる。よって適材適所の人材配置が持続的成長のカギとなる。
プラザクリエイト<7502>の直営店426店のうち、正社員店長は約100名で、その他はアルバイト店長だ。これが、同社がフォトモア店への転換に際して店長を交代させることを比較的容易にしている。フォトモア化によって店舗のイメージや雰囲気が明るくなり、アルバイト応募者に女性と若い世代が増加している。一般消費者でもある彼らの採用により、充実した店舗インフラを活かせるだけの創意工夫と行動力を有する人材を確保できている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
スポンサードリンク

