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アクセル Research Memo(3):会社計画に対して売上高、利益ともに若干上回り着地
*16:04JST アクセル Research Memo(3):会社計画に対して売上高、利益ともに若干上回り着地
■決算動向
(1) 2015年3月期業績動向
4月24日付で発表された2015年3月期の業績は、売上高が前期比0.3%増の11,073百万円、営業利益が同15.1%減の1,645百万円、経常利益が同14.5%減の1,659百万円、当期純利益が同11.7%増の1,115百万円となった。また、会社計画比では1月に上方修正した計画値に対して売上高、利益ともに若干上回って着地した。
アクセル<6730>が主力市場とする遊技機器市場は、遊技ホールの厳しい経営環境を背景としてここ数年は縮小傾向が続いている。2014年9月にはパチスロ機に関して型式試験の運用変更及び自主規制が実施された影響で、2014年度のパチンコ・パチスロ機の販売台数は当初想定の330万台から310万台に減少したとみられる。
こうした状況下で同社の遊技機器向けグラフィックスLSIは、販売数量が前期の142万個から126万個に、売上高も前期比1,100百万円程度減少した。市場全体の縮小に加えて、現在の主力製品である「AG4」の累積販売数量が400万個を超え、リユース品の需要が増加したことなどが減少要因となっている。ただ、リユース品比率は前期の約25%から約32%に上昇したものの、リユース品も含めた同社の市場シェアは前期の55%から60%程度に上昇したとみられる。また、下期以降本格販売を開始した「AG5」については、数量ベースで約10%の構成比率を占めた。
一方、遊技機器向けその他LSIに関しては、特定顧客の大型機種にメモリモジュールが採用された効果で、前期比1,100百万円程度の増収となった。以上の結果、遊技機器向けLSIの売上高は前期比0.1%増の10,708百万円とほぼ横ばい水準となった。
組み込み機器用グラフィックスLSIは採用メーカーの需要動向により前期比11.2%減の180百万円に、またその他製品は顧客の開発支援用ソフトウェアや評価基板が伸びたことで、同29.8%増の184百万円となった。なお、新規領域となるデジタル無線通信分野の売上高は僅少にとどまった。
営業利益の減益要因は、相対的に利益率の高い遊技機器向けグラフィックスLSIの減収によるもので、売上原価率も前期の52.8%から57.3%へ上昇した。販管費は人件費や経費、開発費など前期並みの水準となったが、総利益の減少がそのまま営業利益の減益につながった。また、当期純利益が増益となったが、これは前期に計上した訴訟和解金400百万円がなくなったことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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