NEC、11acで4ストリームに対応した最大1733MbpsのWi-Fiルータ

　NECは、5GHz帯で最大1733Mbpsの高速通信が可能なWi-Fiホームルータ「Aterm WG2600HP」を5月22日に発売すると発表した。この高速通信は、Wi-Fi最新規格IEEE802.11ac(以下、11ac)において、4本のアンテナを利用する4ストリームに対応することで可能となる。

　また、無線は11ac・2ストリームへの対応により5GHz帯で最大867Mbps、有線は1000Mbpsであるギガに対応したWi-Fiホームルータ「Aterm WG1200HS」も併せて発売する。価格はオープンプライス。また、WG2600HPの2台セットである「Aterm WG2600HPイーサネットコンバータセット」が6月4日にオープンライスで発売される。

　従来のホームルータは、複数端末を一台ずつ順番に接続するため、同時接続する端末が増加すると、各端末の通信速度が低下し、オンラインゲームの動作遅延や、データ通信を使った音声通話が途切れることがある。新製品では、11acの技術である「MU-MIMO」に対応し、スマートフォンやノートPCなど複数端末の同時接続時でも通信速度が低下せず、快適な通信環境を提供する。

　また、同社の先端技術である世界最小クラスのμSRアンテナを活かした「新アンテナシステム」の採用により実効通信速度で約20%、実測値で100Mbps以上、通信速度が向上している。さらに、放熱設計の最適化やμSRアンテナの採用などで、11ac・4ストリームに対応したWi-Fiホームルータとして国内最小サイズを実現している。（記事：阪木朱玲・記事一覧を見る）