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BEENOS Research Memo(6):2016年9月期の流通総額500億円を目指して成長戦略を展開
*17:57JST BEENOS Research Memo(6):2016年9月期の流通総額500億円を目指して成長戦略を展開
■成長戦略と株主還元策について
(1)成長戦略
BEENOS<3328>は今後の成長戦略として、クロスボーダー部門とバリューサイクル部門を中核として、Eコマース事業の高成長路線を推進していく方針としている。流通総額に関しては、2015年9月期見込みの36,000百万円から2016年9月期は50,000百万円を目指していく。
○クロスボーダー部門
海外転送・代理購入事業は、円安の進展に伴う訪日外国人の増加もあって、追い風が吹いている。経産省のデータによれば、Eコマースのうち海外との取引となる越境ECの市場規模(日本、米国、中国)は2013年度に1.7兆円と前年度の3,000億円から急増しており、また、2020年度に向けても4.1兆円と更に拡大していくことが予想されている。こうしたなかで、海外転送・代理購入事業で圧倒的No.1のポジションを確立しつつある同社の成長ポテンシャルも大きいと考えられ、当面は高成長が続く見通しだ。
競合企業も出てきてはいるものの、同社は国内連携サイトで550以上と幅広いネットワークを構築しているほか、多様な配送手段や廉価な手数料、多言語対応や現地サポート体制の整備などサービス内容も競合企業より大きく先行していることから、今後もトップ企業として市場拡大をリードしながら、業績を拡大していくものと予想される。
○バリューサイクル部門
バリューサイクル部門の当面の売上高目標としては、リアル店舗事業で業界トップとなるコメ兵<2780>の37,300百万円(15/3期のブランド・リユース事業売上高見込み)の水準を目指していくこととなる。
事業拡大に当たっては買取能力の拡充がポイントとなる。企業提携による買取り間口の拡大と同時に、テレビCMによる認知度向上も継続して進めていく。
一方、販売に関しても今後は海外向けの需要が期待できることから、今まで以上に成長が加速していく可能性がある。事業の収益性に関しては、広告宣伝費用などをかけなければ10%台の営業利益率が見込まれるため、中期的に同社の業績をけん引してくこととなろう。
○インキュベーション事業
同社は2012年以降、インターネット市場におけるネクストチャイナを睨んで、アジア新興国におけるネット関連企業への投資を積極的に行ってきた。投資対象としては、主にマーケットプレイス、オンライン決済サービス周辺サービスを展開する企業となり、ほぼ主要対象国での投資も一巡し、今後は出資先企業の育成に注力する段階に移行する。具体的には、出資企業間での情報交換や人材交流などを定期的に行いながら、出資先企業の成長をサポートしていく役割を同社が果たしていくことになる。
また、同社の出資の目的としては、投資によるキャピタルゲインを得ることに加えて、本業であるEコマース事業においてのシナジー効果を見込んでいるという点が挙げられる。各国の経済成長やインターネット普及率のスピードなどにもよるが、中国市場の成長過程を参考にすれば、中期的にはアジア新興国のEコマース市場も成長拡大局面に入り、協業によるシナジー効果によって、同社の業績成長スピードを一段と加速化していくことが見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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