デジタルガレージ、金融機関向け個人資産管理ツールの米MXへ出資

2015年5月1日 14:37

印刷

PFMツールのイメージ(デジタルガレージの発表資料より)

PFMツールのイメージ(デジタルガレージの発表資料より)[写真拡大]

 デジタルガレージ(DG)は1日、全額出資子会社で投資・育成事業を手がけるDGインキュベーション(DGI)を通じ、金融機関向け個人資産管理(パーソナル・フィナンシャル・マネジメント:PFM)ツールを提供する米国MX Technologies, Inc.(MX)に出資したと発表した。

 同社によると、MXのPFMツールは全米で500以上の金融機関や金融サービスプロバイダーに利用されており、この分野ではトップシェアであるという。米大手金融機関のUSAA社も同時にMXへの出資を行っている。

 MXのPFMツールは、現在広く使われているスマートフォンなどの各種デバイス、OSに対応し、導入先企業に合わせてフレキシブルにユーザーインターフェイスや機能の枠組みを変更できる。また、ツール導入企業向けに、顧客口座の取引データ分析や管理ツールとともに、広告配信ソリューションなどオムニチャンネルのフレームワークを提供している点も強みだ。

 DGIは、MXのビジネスモデルを高く評価しており、今後同社が米国の金融関連技術(FinTech)市場でさらに成長すると期待している。また同社は、米国市場のみならず、これから大きく拡大する余地が残される日本の個人資産管理ツール市場への参入も可能であると期待し、DGIは今回の出資にいたった。今後は、DGグループ内で連携を図り、日本国内の銀行をはじめとした金融機関にMXのサービスを広めることを通じて、同社の日本展開を支援することを検討している。

関連記事