東芝グループ、粒子線がん治療事業でベルギーIBAと提携

2015年4月9日 17:23

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 東芝と東芝メディカルシステムズは9日、ベルギーのIon Beam Applications S.A.(IBA)と、粒子線がん治療事業の展開を促進するための協力関係を構築することに合意した。

 東芝のグループ会社である東芝メディカルがIBAの陽子線治療システム「ProteusONE」の国内販売と保守・サービスを行い、IBAが東芝の重粒子線治療システムの海外展開に協力する。

 これまで東芝は、放射線の一種である重粒子(炭素イオン)線をがんの病巣にピンポイントで照射する重粒子線治療システムを開発・製造し、すでに国内の2施設から受注している。また、東芝メディカルは、X線を使用したエレクタ社製放射線治療装置の国内販売・サービスを展開している。

 一方、IBAは、陽子線がん治療システムメーカーとして、欧州、北米、アジアなど数多くの実績があり、そのシェアは50%以上で、世界No.1。今回の提携により日本におけるIBA社製のコンパクトな陽子線治療システム「ProteusONE」の普及が促進され、同時に東芝の最先端技術を用いた重粒子線治療システムのグローバルな展開を目指す。

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