ワイヤレスG Research Memo(1):会員数は順調に拡大、東京五輪までに20万スポットのWi-Fiインフラ構築

2015年4月3日 17:55

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記事提供元:フィスコ


*17:55JST ワイヤレスG Research Memo(1):会員数は順調に拡大、東京五輪までに20万スポットのWi-Fiインフラ構築
ワイヤレスゲート<9419>は、通信事業者からインフラを借り受け、複数の無線通信サービスを組み合わせて提供を行う独立系MVNO※の大手。2014年12月末時点の会員数は前年末比8万人増の約50万人と順調に拡大中。
※MVNO・・・Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)。

2014年12月期の連結業績は売上高で前期比29.1%増の9,105百万円、営業利益で同1.2%増の794百万円と過去最高業績を連続で更新した。営業利益の伸び率が微増にとどまったのは、新たに「Wi-Fi+LTE(データ通信専用)」(SIMサービス)事業を2014年9月から開始したことによる初期投資費用が掛かったためだ。同要因を除けば営業利益は前期比16.6%増益と期初計画を若干上回った。

2015年12月期は売上高が前期比37.0%増の12,472百万円、営業利益が同69.9%増の1,350百万円と2ケタ増収増益を見込む。個人向けのワイヤレス・ブロードバンドサービスは契約数の拡大に加えて、ARPU※の上昇により30%を超える増収を見込んでいるほか、WiMAXサービスの原価率低減による収益性の向上が見込まれる。
※ARPU・・・Average Revenue Per User(1契約当たり平均月額料金)。

一方、法人向け事業に関しては確定している受注のみを業績に織り込んでいるが収益への本格寄与は来期以降となりそうだ。3月18日には、世界最大のコミュニティWi-Fiインフラを展開するFON Wireless、及びその日本法人と国内での協業を発表。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを視野に、20万スポットのWi-Fiインフラを構築するとともに、マーケティング事業を展開していく計画で、BtoB事業の本格展開が期待される。

同社では中期計画を開示していないが、2014年に発行したストック・オプションの中で、その行使条件として2016年度に営業利益で2,000〜3,000百万円と設定しており、この水準が当面の目標になるものと思われる。また、株主還元策としては継続的な増配を目指していく方針。一旦、申請を取り下げた東京証券取引市場の市場変更に関しても、早期に進めていきたいとしている。

■Check Point
・新たなSIMサービス開始に伴う投資負担が発生するも業績は過去最高を更新
・スマホ・タブレット端末の普及に伴い需要は引き続き拡大を見込む
・法人向けサービスの収益貢献も加わり連結営業利益30億円が最大目標

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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