丸紅、1200億円強でタイの火力発電所リプレースメントを受注

2015年3月11日 06:55

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 丸紅は10日、フランスのアルストム社および同社のタイ現地法人、アルストムグループと共同で、タイ王国電力庁よりマエモ褐炭焚き火力発電所4~7号機のリプレースメント(代替)について契約書に調印した。受注額は1,200億円強、出力は約600メガワットとなる。

 発電所はタイ北部のランパン県にあり、炭鉱の褐炭を使用して発電を行う。ボイラー・蒸気タービンや発電機などはアルストムが、補機の調達や土木・据付工事は丸紅が取りまとめ、環境負荷の小さい発電所を建設する予定である。

 マエモ褐炭焚き火力発電所は、現在4号機から13号機までが運転中で、これらすべてのボイラーと補機を、丸紅がアルストムグループとのコンソーシアムにて納入している。これまでの豊富な実績や案件履行能力に加え、通常の石炭に比べて酸化カルシウムの含有量が多く、難易度の高い褐炭を燃焼させる高い技術力が評価された。

 丸紅はこの10年で、チャナ複合火力発電所1号機,2号機、バンパコン複合火力発電所5号機、ワンノイ複合火力4号機をタイ王国電力庁より受注・完工しており、本件の受注により50年におよぶタイにおける丸紅の発電所納入実績は約10,300メガワットに達することとなる。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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