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アイスタイル Research Memo(7):マーケティング事業、小売事業が収益の2本柱として業績けん引
*19:12JST アイスタイル Research Memo(7):マーケティング事業、小売事業が収益の2本柱として業績けん引
■決算動向
(2)セグメント別動向
セグメント別の事業動向は以下のとおりとなる。
○マーケティング事業
アイスタイル<3660>のマーケティング事業の売上高は前年同期比33.7%増の2,280百万円、セグメント利益は同315.9%増の164百万円と急回復した。売上高は「@cosme」における広告収入が好調に推移したほか、ブランドファンクラブやプレミアム会員サービス、海外事業などその他の事業も総じて売り上げを伸ばした。利益面ではイベント開催費用や有料会員サービスのプロモーション費用、システム開発費用などが増加したものの、増収効果により大幅増益となっている。
特に売り上げが好調だったのはバナー広告で、前年同期比約2倍増となった。大手通販企業向けの営業を強化したことに加え、単価改定やサービスの見直しなどの施策に取り組んだことが奏効した。なお、スマートフォン広告に関しては増収となったものの、本格的な営業活動はサイトの全面リニューアル後となるため、現状の売上水準としては僅少にとどまっている。「@cosme」のPVはスマホ経由が年々上昇しているが、広告売上は依然としてPC向けにその大半を依存する歪な構造となっている。会社側でもこうした経営課題は認識しており、スマートフォン広告の拡販施策に関しても、準備を進めている段階にある。
顧客動向を見ると、大手クライアントの広告出稿意欲が強かったのが特徴となっている。ネット広告の多様化が進むなかにおいても、「@cosme」の広告媒体としての価値は変わらず、高い評価を受けてきた結果とも言える。
また、プレミアム会員サービスはプロモーション強化を図ったことで、12月末の会員数が前年同期比76%増と拡大した。なお、来期についてはプロモーションやサービス自体の見直しを検討していることもあり、会員数の伸び率は弱まる可能性がある。
海外事業については売上高が前年同期比2.7倍増の184百万円、営業損失は前年同期の74百万円から41百万円に縮小した。四半期ベースで見ると第2四半期の売上高は110百万円、営業損失が17百万円と期を追うごとに改善していることがわかる。中国子会社やインドネシア子会社は今期中にも単月での黒字化が見込まれている。シンガポールは開発拠点としての位置付けとなるため赤字となるが、全体的にはほぼ同社の想定ラインで進捗した。
○小売事業
小売事業の売上高は前年同期比36.7%増の1,832百万円、セグメント利益は同76.7%増の157百万円となった。売上高の内訳は、店舗事業が1,433百万円、EC事業が399百万円となり、両事業とも増収率は37%程度となった。いずれも「@cosme」と連動したプロモーション活動が奏効し、好調に推移した。店舗事業では外国人訪問客向けに免税対応店となったことも売上の伸びにつながった模様だ。
また、店舗事業では、2014年11月にTSUTAYAとのコラボレーション店として、大阪・道頓堀に@cosme store/TSUTAYA EBISUBASHI店をオープンし、合計6店舗となっている。同店舗はコスメと本をミックスして来店客にトータルビューティを提案するという新たなコンセプトの店舗となり、また、同社としては初の関西出店となる。
○美容事業支援事業
美容事業支援事業の売上高は前年同期比1.0%増の298百万円、セグメント損失は前年同期の41百万円から4百万円と大きく縮小した。主力の「ispot」に関して、前下期より営業戦略を変更※した効果が徐々に出始めており、顧客数はやや減少したものの1契約当たりの月額平均単価上昇が収益性の改善につながった。のれん償却費用を除けば若干ながら黒字化したことになる。
※2013年後半から顧客数拡大のため成果報酬メイン型(5千円/月+成果報酬)のサービスを拡販したが、平均単価が想定ほど伸びなかったため、2014年に入って再び月額固定メイン型(1.5万円/月+成果報酬)への切り替えを推進した
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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