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ウィルグループ Research Memo(9):介護士派遣、ネット人材紹介、海外事業などの新規事業に期待
*16:51JST ウィルグループ Research Memo(9):介護士派遣、ネット人材紹介、海外事業などの新規事業に期待
■中期的な業績目標
ウィルグループ<6089>は、中期経営計画を公表していないが、今後3〜5年の事業成長のイメージ以下の通りである。現在の主要3事業は毎年、売上・営業利益ともに2ケタの成長を維持しながら、3〜5年の間に新規事業のいくつかが収益貢献できるレベルまで成長していくというシナリオである。
まず、既存の主要3事業は、今後も当面、現在のペースでの高い成長が見込めそうだ。しかし、足元以上の急成長は期待薄でもある。繰り返しになるが、潜在需要をすべて受注すると人材確保に支障が出て、かえって業績の悪化につながってしまうためである。
一方、新規事業の成長にはかなりの期待をかけている。具体的には、2015年3月期の第3四半期で大きな成果を出した介護士派遣、ネット人材紹介、海外事業などである。
介護士派遣は、シェア拡大を優先し、トップラインのけん引役となることが期待されている。2015年3月期には4〜5億円の売上高が期待でき、2016年3月期には倍増が見込めそうだという。ネット人材紹介は、利益拡大に寄与すると期待している。今後、営業利益で年率20〜30%程度の成長を目指している。海外事業は、STC社の売上と利益貢献が期待される。M&Aも駆使し、事業規模を拡大していく考えである。売上高では、向こう5年の間に年間40〜50億円程度の規模にしたいと考えている。ただ、M&Aによる事業拡大であるため、今後5年間はのれんの償却で利益面では差し引きゼロの水準が続くと見ている。
新規事業は毎年平均20%程度の売上高の伸びを期待している。また、新規事業の成長によって、現在は3%前後の売上高営業利益率を3〜4年後には5%程度にまで引き上げたい意向である。そのためにも、介護士派遣、ネット人剤紹介、海外事業以外にも収益の柱となる事業をあと1〜2事業育てる方針になっている。さらに、単に新規事業を立ち上げるばかりでなく、成長性が低いと判断した事業からは撤退し、選択と集中による事業拡大を進めていく。
同社は、中期経営計画を公表していない。これは、将来の事業の柱となる新規事業の成長が明確に見通せないためとしている。しかし、2015年3月期の第3四半期で新規事業の見通しが立ちそうになってきている。
また、労働者派遣法の改正に関しては、それほど大きな影響はないと考えてよかろう。ただ、同社は、法案が成立した場合に製造業の派遣と請負において優良事業者の認定制度が導入される点は注視している。現在の運営体制にさらに磨きをかけ、認定条件をクリアするようにしていくという。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《FA》
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