欧州議会、モバイル用のOutlookアプリをブロック

2015年2月14日 21:15

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記事提供元:スラド

MicrosoftはAndroid版およびiOS版Outlookアプリを1月末にリリースしたが、重大なセキュリティー上の問題があるとして欧州議会が電子メールアカウントへのアクセスをブロックし、使用しないよう議員に呼びかけているそうだ(ITworldの記事TechWeek Europeの記事WinBetaの記事本家)。

Outlookアプリは各種メールサービスやクラウドストレージサービスに対応し、メールやカレンダー、連絡先などの情報を取得して表示するものだが、取得したデータの一部がデバイスだけでなくクラウド上にも一時的に保持されることがあるという。また、oAuthに対応しないMicrosoft Exchangeなどのサービスを利用する場合、パスワードを含むアカウント情報もクラウドに保持されるようだ。実際にiOS版のOutlookアプリで通知を有効にした場合、デバイスを機内モードに設定していてもメールサーバーへのアクセスが行われることが確認されている。

ユーザーのデータやアカウント情報は暗号化されるものの、欧州議会の管理下にないサードパーティーのサーバーにデータが保持される点や、無断でパスワード情報をMicrosoftに送信している点が問題視されているものとみられる。欧州議会では、既にアプリを使用して欧州議会のメールアカウントにアクセスしてしまった場合は、アプリを削除してパスワードを変更するように通知しているとのことだ。

Outlookアプリのブロックは欧州議会以外の組織でも行われている。米ウィスコンシン大学マディソン校ではExchangeサーバーの管理者にOutlookアプリをブロックするように要請し、学内のOffice 365サービスへのアプリからのアクセスを9日からブロックしているという。また、オランダのデルフト工科大学でもアプリのブロックを開始したと報じられている。

このアプリはMicrosoftが昨年12月に買収したAcompliが開発していたが、買収に伴ってブランドを変更してリリースされたものだ。Office 365ユーザー専用の「Outlook Web App(OWA)」とは別のアプリとなる。 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | セキュリティ | マイクロソフト | EU | クラウド | Android | モバイル | iOS | プライバシ

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