トヨタ、新型燃料電池自動車「MIRAI」の増産を決定 受注好調で

2015年1月23日 11:30

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トヨタ自動車は新型燃料電池自動車「MIRAI」の増産を決定した(写真提供:トヨタ自動車)

トヨタ自動車は新型燃料電池自動車「MIRAI」の増産を決定した(写真提供:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車は22日、新型燃料電池自動車「MIRAI」の生産台数を、2016年は2,000台程度、2017年には3,000台程度に拡大することを本日付で決定したと発表した。

 同社は、「MIRAI」の生産に関しては、昨年12月15日の日本発売以降2015年末までの約1年間は、約700台の計画で進めてきた。ところが、国内において発売からおよそ1ヵ月の受注台数が約1,500台に達するなど、当初の計画を大幅に上回る反響を得ている。受注状況の内訳は、官公庁や法人が約6割、個人のユーザーが約4割と、とくに個人からの受注数が予想を超えたようだ。

 2015年秋からは米国・欧州でも販売を開始することを踏まえ、さらなる需要増に応じた供給体制を整備していくために、増産に踏み切った。
 
 なお、増産後の日本、米国、欧州での販売計画については、各国での水素ステーション整備の進展、エネルギー政策、車両購入補助策や環境規制等の行政施策、需要動向などを見極めながら検討を進める。

 燃料電池自動車は、将来の有力なエネルギーである水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走り、温暖化や大気汚染の原因となる物質を排出しない。同社は、燃料電池自動車を将来の“水素社会”の一翼を担うものとして位置づけ、今後も「MIRAI」を軸に、水素エネルギーの可能性を追求していくという。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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