具体的な商品が明かされていないのに数百億の資金を集める「Magic Leap」

2015年1月22日 15:56

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 GIZMODOの「今年期待のワクワクさせてくれるガジェット9選」という記事で紹介されていて知ったのだが、「Magic Leap」なる企業が密かに注目されているらしい。

 昨年12月の「655億円の巨額投資が動いてるのに内情一切不明。Magic LeapのARとは?」が詳しいのだが、Magic Leapはそもそもはグラフィックノベルや映画などのコンテンツ制作に関わっていた企業らしい。ところが2011年にAR(拡張現実)アプリをリリースするとともに、「画期的な製品」を秘密裏に開発していることを明らかにする。どのような製品を開発しているのかは具体的には言及されていないのだが、どうやら光ファイバーを使った超小型かつ高精細な投影装置と、それを使ったARデバイスを開発しているのではないかと見られている。

 同社は関連特許もすでに出願しているほか、医療デバイスを手がけるMAKO Surgical Corp.の創業者Rony Abovitzや「ロード・オブ・ザ・リング」などを手がけたVFX企業Weta Workshop創設者のRichard Taylor、Quake III Arenaのゲームデザインを手がけたGraeme Devine、Samsungの広告キャンペーンなどを手がけたBrian Wallaceといった著名スタッフが所属しており、それ以外にもOpenCVの創始者やGoogleストリートビュー部門の屋内ストリートビュー事業元トップ、「System Shock」や「Deus Ex」、「Dishonored」といった人気ゲームを手がけた脚本家、大手ゲーム開発社の元社員やコミックライターなどの人材を抱えているという。

 同社はGoogleなどから多くの出資を集めているが、これだけのスタッフを集めており、また「4Kファイバースキャニング・ディスプレイ」の研究開発費として米国防省から支援を受けていることから、ただ出資を集めるだけのペーパーカンパニーでは無いと見られている。

 日本ではまだほとんど知られていないが、突然世界を席巻する製品が登場するかもしれない。

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