イグニス Research Memo(11):上場後最初の決算は大幅な増収増益で着地

2015年1月13日 18:37

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記事提供元:フィスコ


*18:37JST イグニス Research Memo(11):上場後最初の決算は大幅な増収増益で着地
■決算動向

(2)2014年9月期決算の概要

イグニス<3689>の上場後最初の決算となる2014年9月期の業績は、売上高が前期比134.1%増の2,047百万円、営業利益が同82.1%増の561百万円、経常利益が同77.3%増の545百万円、当期純利益が同54.4%増の309百万円と大幅な増収増益となった。

主力の無料ネイティブアプリでラインナップの拡充を図ったことが、ダウンロード数とMAUの拡大につながり広告収入が増加した。また、全巻無料型ハイブリッドアプリとソーシャルゲームも増収に寄与した。なお、ダウンロード数は累計6,858万DL、無料アプリのみでもMAUは771万MAUと1年間で大きく拡大した。

利益面では、株式上場や人員拡充に伴う費用増に加えて、広告費の戦略的な投下などの影響により売上高営業利益率は低下したものの依然高い水準を維持しており、売上高の拡大とともに営業利益も大きく伸びている。

財務面では、新株発行や内部留保の積み上げにより自己資本比率は74.0%(前期末は29.5%)に大きく改善した。また、資本効率を示すROEも35.7%と高い水準にあることから、財務内容は極めて優良と言える。

事業別の状況は以下のとおりである。

無料ネイティブアプリは、売上高が前期比66.4%増の1,441百万円と伸長した。年間49タイトルの新作をリリースしたことがダウンロード数とMAUの拡大に繋がり広告収入が増加した。特に人員拡充を図ったことが開発ペースを高めた。また、6月にリリースした放置ゲーム系アプリ「ネズミだくだく」のヒットも業績拡大に拍車をかけた。

全巻無料型ハイブリッドアプリは、売上高が256百万円となった。年間10タイトルをリリースし、ダウンロード数も累計400万DLを積み上げたが、1アプリで複数作品を読むことができる新しいモデルの準備を行っており、下半期のリリースタイトルが減ったため 期初計画には届かなかった模様である。ただし、現在では、複数の有力作品の配信許諾を獲得しており、今後はタイトル数の拡大が加速する見込みである。
注:2014年12月22日に集英社のグランドジャンプに関連するヒット作品を無料で読める「全巻解禁!キャプテン翼、地獄先生ぬ~べ~、JIN-仁-、ビン~孫子異伝~ by グランドジャンプ」の提供を開始している。

ネイティブソーシャルゲームは、売上高が349百万円となった。すべてがヒット作品の「神姫覚醒!!メルティメイデン」によるものである。なお、「神姫覚醒!!メルティメイデン」については、2014年9月30日付で売却している。当初の目的であった開発や運営のノウハウを十分に蓄積できたことから、スタッフを含めた経営資源の更なる有効活用を図るため、売却に踏み切ったようである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)《FA》

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