VTホールディングス Research Memo(6):15/3期は増収を見込むが、厳しい業界環境のなか減益予想

2015年1月13日 17:50

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記事提供元:フィスコ


*17:50JST VTホールディングス Research Memo(6):15/3期は増収を見込むが、厳しい業界環境のなか減益予想

■業績動向

(2)2015年3月期の通期業績予想

VTホールディングス<7593>は2015年3月期の通期業績を下表のとおり、売上高141,000百万円(前期比6.3%増)、営業利益8,000百万円(同20.7%減)、経常利益7,900百万円(同20.8%減)、当期純利益4,800百万円(同6.4%減)と予想している。現在の業界環境および上半期の実績を反映して、期初の予想を大幅に下方修正した。ただし、下半期についてはかなり厳しい見方をしていることから、この予想がさらに下振れる可能性は少なそうだ。

新車部門については、4月1日付で子会社化した日産サティオ奈良の影響もあるが、引き続き厳しい業界環境が続くとの見方から、販売台数30,506台(前期比2.9%減)、売上高64,551百万円(同1.5%増)を予想している。その一方で中古車部門については、販売台数で48,833台(同2.2%増)が計画されているものの、単価が持ち直すと予想され、売上高で36,675百万円(同4.7%増)を見込んでいる。

サービス部門は売上高27,767百万円(同5.8%増)と高い伸びを予想している。新車部門同様に日産サティオ奈良が寄与する見込み。また、レンタカー部門も新店舗の寄与などにより売上高5,779百万円(同4.2%増)を計画している。住宅・その他部門は子会社化したエムジーホームの寄与もあり、売上高は6,229百万円(同183.4%増)を見込んでいる。

売上総利益率は19.7%(前期21.3%)へ低下すると予想、販売管理費は新規子会社分の上乗せなどもあり19,729百万円(前期比8.4%増)、対売上高比率14.0%(前期13.7%)を計画している。この結果、営業利益率は5.7%(前期7.6%)へ低下すると予想している。

なお2015年3月期から連結対象となったエムジーホーム、サティオ奈良は連結売上高にこそ寄与するが、まだ営業利益ベースの寄与がほとんどないと予想されている。さらに2014年10月24日付でオーストラリアのScotts Motors Artarmon Pty Ltd (以下、SMA社)を子会社化した。SMA社は、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州においてホンダの自動車ディーラーを2店舗運営しており、2015年3月期の連結業績に与える影響はまだ少ない。しかし将来的には同社グループで蓄積された自動車ディーラー運営ノウハウを導入することで収益化を図り、連結収益に寄与することを目指している。

また2014年11月25日に、 英国のGriffin Mill Garages Limited(以下、GMG社)の株式を取得、子会社化することを発表した。GMG社は、イギリスのサウスウェールズ地方で自動車ディーラー2店舗を運営し、日産、Skoda、Kia、Fiat、Peugeotの5ブランドを展開している。子会社化後は、上記のSMA社と同様に同社グループで蓄積された自動車ディーラー運営のノウハウを導入して、同じくイギリスで2012年4月に子会社化したCCR MOTOR CO.LTD.との事業シナジーを追求する。将来的には同社グループの連結業績に寄与することを目指しているが、2015年3月期の連結収益に与える影響は軽微のようだ。買収金額は公表されていない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》

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