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パリでの銃撃テロ攻撃以降、自主規制するかどうかで二分される出版界
本家/.「Publications Divided On Self-Censorship After Terrorist Attack」より 12名が死亡したフランスの風刺週刊紙「Charlie Hebdo」への銃撃テロ事件以降、少なくとも「預言者」に関するものについて米国と英国の大手出版物が風刺漫画の掲載を拒否している。英紙Independentの編集長は「事実として編集者は原則とプラグマティズムとのバランスをとる必要がある。私は昨夜、いくつかの相反する原則を感じた。私は読者への義務を感じ、死者への義務を感じ、ジャーナリズムへの義務を感じ、そして私のスタッフへの義務も感じた。」と述べ、「先行して(Charlie Hebdoの風刺漫画を)掲載する英国で唯一の出版社になることを一方的に決めるのは、危険が非常に大きいと私は考える。ある意味では私が非常に不快に感じる自主規制をしているのは事実だ。これは信じられないほど難しい決定だ。」としている。それでも多くのメディアが自主規制をせず、勇気をもってこれらの風刺漫画を掲載している。
残されたCharlie Hebdoのスタッフは来週にも出版を再開するとしており、「愚かさが勝利することはない」と述べている。一方、世界中の風刺漫画家たちはテロ攻撃に対する作品を発表している。The Onionの記事も辛辣だ。犯人についていえば、容疑者の1名は自首しており、残りの2人は逃走中だ。
逃走していた容疑者2名は9日朝、シャルル・ド・ゴール国際空港から北東に10キロメートルほどのダムマルタン-アン-ゴエルで印刷会社に人質を取って立てこもった。また同日、Charlie Hebdo銃撃テロと関係するとみられる警察官殺害事件の容疑者の1名もパリ市内のスーパーマーケットに人質を取って立てこもっていたが、3名とも午後に警官隊が突入し殺害されたと報じられている。人質の中にも死傷者がいるようだ(The Guardianのライブ更新記事、朝日新聞デジタルの記事、AFPBB Newsの記事、毎日新聞の記事、本家/.)。
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