明豊ファシリ Research Memo(4):建設プロジェクトにおけるプロ集団、「フェアネス」と「透明性」で信頼を獲得

2015年1月9日 18:40

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記事提供元:フィスコ


*18:40JST 明豊ファシリ Research Memo(4):建設プロジェクトにおけるプロ集団、「フェアネス」と「透明性」で信頼を獲得

■事業概要

(3)同社の強み

CM事業者、特に大規模工事に対応するために必要となるのは、各工程において設計要件の整理やコスト管理・審査ができる専門家、工期管理などトータルマネジメントができる人材、大手施工業者や設計事務所などとの交渉においても対等に対応できる人材などになる。

明豊ファシリティワークス<1717>においては、建設会社や各施工会社、設計事務所など実際の現場を経験した人材が多数集まっており、言わば建設プロジェクトにおける基本計画策定からコスト見積もり・工期管理においてのプロフェッショナル集団とも言える。CM事業を先駆けて展開してきたことで、業界内でのブランド力も着実に向上しており、こうした専門的なスキルを持つ人材が多数揃っていることが同社の強みとなっている。

また、社員一人ひとりが経営理念である「フェアネス」と「透明性」を心掛け、顧客からの信頼を獲得してきたことが、同社の成長原動力になっている。社員約200名の企業規模において、新規顧客の開拓、特に大規模案件の開拓は一般的に困難ではあるが、同社は既存顧客のうち9割近くは鉄道会社や金融機関、学校・医療法人を含めた大企業で占められており、また、新規顧客もその大半を既存顧客からの紹介によって獲得するなどしている。こうした状況は、顧客満足度が高くなければ決してなしえないことであり、顧客からの信頼性の高さの裏付けとなっている。同社の事業はこうした社員一人ひとりの「フェアネス」と「透明性」を基盤として成り立っているとも言える。

こうした信頼関係の構築に関しては、顧客だけでなく利害関係者となる元請けの建設会社とも進んでいる。最近では、着工後における施工者からの改善提案など施主側が理解し難い専門的な検討事項についても同社が間に立つことで、スムーズに話が進むといった点が高く評価されているという。「フェアネス」「透明性」といった基本方針が顧客に対してだけでなく、すべての関係者に対して実践されている証左と言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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