理研ら、タテには潰れないのにヨコには滑らかに変形するゲルを開発

2015年1月9日 16:20

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 理研と物質・材料研究機構(NIMS)が、水中に分散したイオン性の酸化チタンナノシートに磁場を加えると、すべてのナノシートが磁場に対して垂直な方向に配列され、ナノシート同士に大きな静電反発力が現れることを発見した。この水分散物をゲル化した「ヒドロゲル」では、垂直方向はナノシート同士の反発力のため高い耐荷重性を持つが、水平方向には少ない抵抗で動くという通常の物質にはない機械的特性を持つという(ASCII.jp)。

 自然界のなかでも動物の関節軟骨などは素材間の反発力によって強度と低摩擦を両立させている。このヒドロゲルも荷重に耐えつつ低摩擦で動くことが求められる関節軟骨代替素材や水平方向の動きを吸収するための防振材料などに適しているという。ガンダムで言えばマグネットコーティング的な感じだろうか。

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