明治の中国子会社、中国市場向けにアイスクリームの生産・販売を本格スタート

2015年1月8日 21:40

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明治は中国広東省に新設したアイスクリーム工場の生産を1月初旬より開始し、下旬より華南地域を中心に順次販売開始する。写真は、販売商品ラインナップの一部(明治ホールディングスの発表資料より)

明治は中国広東省に新設したアイスクリーム工場の生産を1月初旬より開始し、下旬より華南地域を中心に順次販売開始する。写真は、販売商品ラインナップの一部(明治ホールディングスの発表資料より)[写真拡大]

  • 明治は中国広東省に新設したアイスクリーム工場の生産を1月初旬より開始し、下旬より華南地域を中心に順次販売開始する。写真は、工場の外観(明治ホールディングスの発表資料より)

 明治ホールディングス(HD)は8日、明治が100%出資する中国のアイスクリーム事業会社「明治雪糕」が広東省広州市に新設したアイスクリーム工場の生産活動を1月初旬より開始し、同下旬より華南地域を中心に順次販売することを発表した。

 明治HDの中国におけるアイスクリーム事業は、1994年に現地企業と生産・販売を行う合弁会社を広州市に設立し、中国唯一の日本ブランドとして品質の高い製品を強みとしながら華南地域を中心に販売活動を行ってきた。

 近年、中国における都市化の進展や個人所得の上昇などを背景に、アイスクリーム市場は年率二桁近い成長を続けており、消費者の良質で高級な商品に対する購買意欲も旺盛となっている。

 同社では、こうした市場の変化を好機と捉え、中国の消費者の嗜好に合った商品開発をこれまで以上に強力に推し進めるべく、2012年にアイスクリーム事業子会社・明治雪糕(広州)を設立した。

 同社は、これまで築いてきた「日本発の高品質アイス」という明治アイスクリームブランドの価値を土台としながら、日本で培った技術やノウハウを生かした付加価値の高い商品を中心に事業展開を図っていくという。

 具体的には、「和風アイス」として、現地で人気のある練乳と小豆や抹茶を組み合わせたスティックタイプをはじめ、消費者ニーズが高まっているチョコレートアイスやフルーツを使ったカップアイスなど商品ラインアップを充実させ、販売エリアを華南地域に加え、華東・華北地域へも拡大し、2020年には年間売上高5億元(約100億円)を目指す。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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