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キャリアリンク Research Memo(3):高いBPO需要に応える業務効率と品質向上の提案・実現力に強み
*17:38JST キャリアリンク Research Memo(3):高いBPO需要に応える業務効率と品質向上の提案・実現力に強み
■会社概要
(2)SWOT分析
キャリアリンク<6070>の経営を取り巻く外部環境と経営の現状について、SWOT分析で簡便表にてまとめている。なお、SWOT分析とは会社を取り巻く外部環境や内部環境について、強み「Strength 」、弱み「Weakness」、機会「Opportunity」、脅威「Threat」の4つのカテゴリーで要因分析し、今後の経営戦略を策定していく手法のことである。
外部環境面での成長機会としては、企業や官公庁、地方自治体などでBPO化の流れが進行していることが挙げられる。また、2016年1月からの運用開始が予定されている「マイナンバー制度※(社会保障・税番号制度)」に関連する業務も、BPO案件として2015年夏以降に同社の業績に寄与してくる可能性がある。
※マイナンバー制度・・・健康保険や年金、納税など現在は個別に割り当てられている個人の識別番号を一本化することにより、社会保障・税制度の効率性・透明性を高めるとともに、国民にとっては行政手続き面での利便性向上につながるといったメリットがある。
一方、法制度面では2015年春以降に派遣法の改正が見込まれているが、大型のBPO案件を主力とする同社において、今回の改正によるマイナスの影響はないと考えられる。主な改正ポイントとしては、派遣期間として同一業務で最長3 年までだったのが、「同じ派遣社員で最長3 年まで」に切り替わることになる。派遣を活用する企業にとってみれば、派遣スタッフを入れ替えて行けば、派遣受入れが無期限で可能になるため、利便性が向上することになる。同社では常用雇用の社員を柱とした長期契約の獲得を強化していく方針であり、むしろ業容の拡大が期待される。
内部環境における強みとしては、前述したようにBPOにおける業務効率向上のための企画提案力や、大型プロジェクトにおける短期間での稼働立ち上げ、運用力の高さ、品質管理力などが挙げられる。一方、弱みとしては主要顧客の売上比率が高いことがあったが、一般企業などからの受注獲得に努めた結果、特定の取引先に売上高の過半を依存する状況ではなくなった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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