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ラクーン Research Memo(4):中小企業の小口売掛保証ニーズに応える
記事提供元:フィスコ
*17:22JST ラクーン Research Memo(4):中小企業の小口売掛保証ニーズに応える
■事業概要
(3)売掛債権保証事業
2010年11月に子会社化したT&G が手掛ける売掛債権保証事業は、顧客企業の取引先の売掛債権を保証し、仮に取引先が支払い不能に陥った場合には、あらかじめ設定した保証金額を顧客に支払うサービスである。顧客にとっては一定の保証料を払うことで、貸し倒れリスクをヘッジすることになる。貸し倒れリスクなども考慮してあらかじめ設定された保証料率に基づいた保証料が売上高として計上されることになる。なお、売上高の計上方法としては、保証期間で毎月按分した額が保証料収入として計上されることになる。このため、保証残高に連動するストック型ビジネスと言える。
2014年10月末の保証残高は4,833百万円と右肩上がりに拡大している。保証引受先の業種別構成比では、卸売・小売業が46.0%と最も大きく、次いでサービス業18.2%、建設業13.4%、製造業12.6%の順となっている。また、年商規模では5,000百万円以下の中小企業が半分以上を占めており、1件当たりの保証額としても比較的小口案件が多いことが特徴となっている。顧客獲得に当たっては、自社で開拓を行うほか、提携代理店(金融機関等)経由での顧客紹介も最近は増加してきている。
ラクーン<3031>の競合会社としては、専業でイー・ギャランティ<8771>があるが、その他には損害保険会社やメガバンク系のファクタリング会社などがある。ただ、中小企業向けの売掛保証サービスに関してはまだ競合も少なく、成長ポテンシャルは大きいとみられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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