セコム、民間防犯用として日本初の本格的飛行船の開発スタート

2014年12月25日 14:38

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1/50の都市ジオラマの上に浮く1/3スケールの「セコム飛行船」(セコムの発表資料より)

1/50の都市ジオラマの上に浮く1/3スケールの「セコム飛行船」(セコムの発表資料より)[写真拡大]

  • 「セコム飛行船」の仕様を示す図(セコムの発表資料より)
  • 「セコム飛行船」の搭載機能を示す図(セコムの発表資料より)

 セコムは24日、民間防犯用としては日本初の自律型飛行船「セコム飛行船」の試作機を開発したと発表した。「セコム飛行船」は、セコムがこれまでに培ってきた画像認識技術やセンシング技術、そして飛行ロボット技術などを駆使して開発した飛行船で、特に広域エリアの防犯対策用として大きな効果を発揮できるという。

 複数台の高精細カメラ、熱画像カメラ、指向性スピーカー、集音マイク、サーチライトなどを搭載し、広域を詳細に監視できる。そして、「セコム飛行船」からの画像・音声情報と、地上に設置された防犯センサーや防犯カメラ、自律型の小型飛行監視ロボット(開発中)などから得られる情報をセコム・コントロールセンターで集中監視し組み合わせる。それにより、上空と地上から対象エリアを見守る、高次元のセキュリティを実現できるとしている。

 また、上空から広域にわたる人や車の混雑状況や災害時の被災状況などに関する画像をリアルタイムで収集することができる。飛行船からの画像による災害情報を収集・解析し、確度の高い情報を提供する「セコムあんしん情報センター」と連携することで、より迅速な状況把握が可能だ。

 まずは、特に大規模なイベントを開催する競技場や広大な敷地におけるセキュリティ強化用に2016年中の実用化を目指す。

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