アールテック・ウエノ Research Memo(3):15/3期2Qは主力製品の米国向け納品がずれ込んだことで減収減益

2014年12月22日 18:06

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記事提供元:フィスコ


*18:06JST アールテック・ウエノ Research Memo(3):15/3期2Qは主力製品の米国向け納品がずれ込んだことで減収減益

■業績動向

(1)2015年3月期の第2四半期累計の業績概要

アールテック・ウエノ<4573>の2015年3月期の第2四半期累計の業績は、売上高が前年同期比2.4%減の2,728百万円、営業利益が同42.3%減の411百万円、経常利益が同38.8%減の462百万円、四半期純利益が同33.3%減の356百万円と減収減益となり、期初会社計画に対しても売上高、利益ともに若干下回った。

売上高では「レスキュラ」の減収が響き、営業利益では研究開発費の増加が主な減益要因となった。また、売上高の期初計画比の減額は、「アミティーザ」の米国向け納品の一部が第3四半期にずれ込んだことが要因となっている。

売上原価率はプロダクトミックスの変化により、前年同期よりも0.4ポイント上昇の36.7%となった。なお、円安の影響については、第2四半期累計期間における平均為替レートが1ドル102円で、前年同期の1ドル100円から円安に推移したことにより、粗利益段階で約30百万円の増益要因になったものとみられる。

一方、販管費率は研究開発費の増加を主因に、前年同期よりも10.1ポイント上昇の48.2%となった。網膜色素変性治療薬として開発中の「ウノプロストン点眼液(UF-021)」の第3相臨床試験や、重症ドライアイ治療薬として開発中の「遺伝子組換え人血清アルブミン点眼液(同RU-101)」の第1相および第2相臨床試験に加え、新たにアトピー性皮膚炎や乾癬等の皮膚疾患の治療薬として開発中の「VAP-1阻害剤(同RTU-1096)」の第1相臨床試験を開始したことなどが、研究開発費の増加要因となった。

売上高の内訳をみると、「レスキュラ」が前年同期比で24.2%減の605百万円と落ち込んだ。国内向けが納品数量の減少や薬価改定の影響により、同13.2%減と減少したほか、北米向けの出荷が無くなったことが響いた(前年同期の北米向け売上高は101百万円)。前述したように、スキャンポ社が「レスキュラ」に関する営業活動の停止を発表したことから、第3四半期以降についても北米向けの出荷は期待できないが、期初会社計画においても北米向けの出荷は見込んでいなかったことから、2015年3月期の業績計画に与える影響は無い。

一方、「アミティーザ」に関しては前年同期比で7.1%増の2,059百万円と堅調に推移した。米国向けに関しては、納品のずれ込みもあって、同14.1%減の1,342百万円と減少したものの、日本向けが同98.8%増の716百万円と好調に推移した。日本向けに関しては2012年の製造販売承認以降、取り扱う医療機関・薬局などが増加していることで、期を追うごとに売上高も拡大している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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