エレマテック Research Memo(10):売上高当期純利益率の改善でROEはほぼ一貫して改善基調

2014年12月16日 17:11

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:11JST エレマテック Research Memo(10):売上高当期純利益率の改善でROEはほぼ一貫して改善基調

■業績動向

(3)財務分析

2014年3月期の自己資本利益率(ROE)は11.2%と、日本企業の平均をしのぐ数値となった。同期の総資産経常利益率(ROA)は8.1%と、ROEの約70%に相当し、質の高いROEを実現していると言えよう。

エレマテック<2715>のROEは、2009年3月期の7.1%を直近の底としてほぼ一貫して改善基調をたどってきた。このROEの改善のけん引役となったのは、売上高当期純利益率の改善である。2009年3月期から2014年3月期までの5期間の年平均成長率を見ると、当期純利益は年率18.3%の成長を示したのに対して、売上高は10.7%、販管費は8.1%と相対的に低い伸びにとどまっている。特に販管費の抑制が効果を発揮して利益率が改善し、ROEの上昇につながったと言えよう。

会社予想をベースに、自己資本と総資産を一定の前提条件のもとで2015年3月期について試算したところ、ROEが12.5%に達するとの結果を得た。会社予想に基づく売上高当期純利益率は前期比横ばいであり、総資産の予想の前提として資産回転率を前期比横ばいとしている。結局影響を与えたのは財務レバレッジということになる。同社は配当性向30%を基本に配当するとしており、今期末の増配を決定している。この配当性向の高さが自己資本の過剰な伸びを抑制し、ROE上昇をもたらしたと言える。配当性向が低すぎて増益になってもROEの低下を招く企業も目立つなかで、同社の配当政策は増益、ROE上昇、増配と、企業財務と株主利益がバランスする状況にあると言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

関連記事