ホンダ、インドネシアで二輪車工場の生産能力を増強 スポーツバイクの需要拡大に対応

2014年12月11日 18:45

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 ホンダは11日、インドネシアの二輪車生産・販売合弁会社ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(AHJ)が、AHJの第4工場であるカラワン工場の年間生産能力を50万台拡大し、スポーツバイクを専用に生産すると発表した。経済成長を背景に拡大するスポーツバイクの需要に対応した安定供給を図る。2015年中の稼働開始を予定している。

 カラワン工場は、ジャカルタ中心部から約70km離れたブキットインダ工業団地で今年5月に稼働した。現在の生産能力は年間110万台。これが160万台に拡大することで、既存の工場と合わせたAHJの年間生産能力は580万台となる。

 カラワン工場への投資額は約169億円で、新たに約1,500名の従業員を採用するという。新設となる生産ラインは、最新技術投入による要員効率最大化、高品質・高品位製品の実現、さらに将来のスポーツバイク市場の拡大を視野に拡張可能なレイアウトとする。環境面でも、二酸化炭素排出量の削減や自然エネルギーの活用による省エネ化を図り、従業員や自然に配慮した低炭素工場を目指す。

 インドネシアはインド、中国に次ぐ世界第3位の巨大な二輪車市場を有する。2014年の二輪車販売台数は、約800万台に迫る見通しで、AHJの販売台数も500万台を超え、過去最高を大幅に更新する見通しである。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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