アクセル Research Memo(8):自己資本比率は高いものの、ROEの水準改善が課題に

2014年12月8日 18:03

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:05JST アクセル Research Memo(8):自己資本比率は高いものの、ROEの水準改善が課題に

■同業他社比較と今後の課題

上場している主な半導体ファブレス企業(ザインエレクトロニクス<6769>、メガチップス<6875>、アクセル<6730>)に関して、2014年度業績計画と株価指標を表にまとめた。特徴としては、いずれの企業も自己資本比率が高いことが挙げられる。これはファブレスであるため、設備資金がほとんど必要ないことが背景にある。

収益性に関しては、経常利益率で同社とザインエレクトロニクスが10%以上を確保する見通しとなっている。特に、アクセル<6730>においては10%以上を継続しており、安定性が高いことも特徴の1つとなっている。これは売上高の9割以上を遊技機器市場で占めており、かつ収益の柱となるグラフィックスLSIの市場シェアで約55%と2位以下を大きく引き離すトップベンダーとしての地位を確立していることが要因となっている。遊技機器向けのグラフィックスLSIは、パソコンなどの汎用製品と違って特殊な描画技術などが必要で、その技術ノウハウが同社の強みとなっている。

株価指標面では、予想PERで20倍程度と東証1部上場平均の16倍台と比較してやや割高感があるが、収益性や安定性の高さ、業界内でのシェアの高さなどが評価されているものと考えられる。

なお、ROEに関しては3社ともに10%以下の水準となっている。これは自己資本比率の高さの裏返しとも言えるが、今後は株価評価として資本効率の高さも重要になってくることから、ROEを高める経営をしていくことが同社においても課題となってこよう。同社では2019年3月期に15%を目標として掲げており、業績が計画どおり達成されれば射程圏に入るが、その他にもROEを高める手段として、自社株買いも選択肢の1つとなってくる可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

関連記事