韓国の結婚10年目の世帯、半数がマイホームを持てず

2014年11月25日 15:48

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 韓国では、結婚後10年でマイホームを所有している家庭が半数以下であることがわかった。

 18日、韓国の統計庁と統計開発院の発表によると、自分の家を所有している世帯の比率は結婚1年未満の世帯で26.1%、結婚5年目41.8%、結婚10年目48.3%、結婚30年目66.7%で、結婚10年目の家庭のうち、マイホームの取得に成功した家庭は50%に満たないことがわかった。

 チョンセ(賃貸契約時にまとまった保証金を支払うことで、月々の家賃の支払いが不要となるシステム)を利用する家庭の比率は結婚期間が長くなるほど減り、結婚 1年未満の世帯で50.1%、結婚5年目37.3%、結婚10年目29.3%、結婚30年目で14.8%であることがわかった。

 特に、ソウル・京畿(キョンギ)・仁川(インチョン)などの首都圏ではマイホームを持つことが難しい。結婚10年目でマイホームを手にした世帯の比率はソウル(29.2%)では10世帯中わずか3世帯で、京畿道(35.2%)は10世帯中3.5世帯、仁川(43.4%)は4.3世帯だった。一方、光州(クァンジュ52.3%)、蔚山(ウルサン51.3%)、全羅北道(50.3%)は、10世帯中5世帯が結婚10年目にはマイホームを手にしているとの分析結果が出た。

 また、結婚期間の短い家庭はアパート居住の比率が高く、結婚1年未満の世帯60.8%、結婚5年目の世帯68.0%を頂点に、結婚10年目66.2%、結婚20年目57.0%、結婚30年目で46.3%と、結婚30年目以降は一戸建て住宅を所有する割合の方が大きくなっている。(翻訳:中川)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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