THEグローバル社 Research Memo(5):付加価値を重視した戦略による戸建事業の成長に期待

2014年10月20日 16:39

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記事提供元:フィスコ


*16:39JST THEグローバル社 Research Memo(5):付加価値を重視した戦略による戸建事業の成長に期待

■中長期戦略

THEグローバル社<3271>では中長期戦略として、既存事業の強化・拡大と事業ポートフォリオの拡充を進めながら、経常利益、純利益で年間20%成長を目指している。

マンション事業では前述したように、仕入用地価格や建築コストの上昇が続くなど市場環境が厳しいなかで、引き続き販売力の高い都心エリアや好立地条件の場所を中心に仕入れを行い、郊外においては建築コストが適正水準に戻ってくれば、再び用地の仕入れを進めていく方針としている。また、商品企画においては、顧客ニーズや社会環境の変化を的確に捉えた独創性の高い魅力ある商品を提供していくことで他社との差別化を図り、事業強化を進めていく考えだ。

戸建事業に関しては、従来の建売だけでなく、請負、アパート建築、注文住宅など事業領域を広げていくことで、マンション事業に匹敵する収益規模に拡大していく。このため、事業拠点も現在の4拠点(さいたま、新宿、町田、横浜)に加えて、都心エリアの城東、城南地区にも増設していく予定となっている。

販売代理事業においては、戸建販売の強化を進めるとともに、東京・中央区に開設した仲介センターによる仲介業務にも注力していく。また、建物管理事業においては、自社開発物件だけでなく、他社開発物件の管理業務にも展開していきたい考えで、そのための体制構築を進めていく。

現状ではマンション事業の市場環境が厳しいこと、新規事業の収益貢献にまだしばらく時間がかかりそうなことから、戸建事業の成長にかかる期待が大きくなっている。戸建事業においては、低価格志向の事業者が多くあるなかで、同社は品質やデザイン性など付加価値を重視した戦略を打ち出しており、今後展開する注文住宅も含めて、いかに顧客に価値訴求をできるかが、収益拡大のポイントになるものと考えられる。

首都圏の戸建市場において、今期は業界全体でマイナス成長が見込まれるなかで、いかに販売戸数を伸ばせるかが、同社の来期以降の成長性を見極めるうえでの試金石になるものとして注目されよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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