相場反転の強力サポーターに浮上するか?業績再上方修正の有資格銘柄を徹底マーク=浅妻昭治

2014年10月20日 10:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットセンサー>

 今週の取り敢えずのキー銘柄は、東京製鐵 <5423> とフジミインコーポレーテッド <5384> の2銘柄となるはずだ。前週末17日に米国のニューヨークダウ平均株価が、7営業日ぶりに263ドル高と急反発したのにホッと一息をつき、東京市場も、世界同時株安の底打ちを確認し、戻りを試すことを期待したいところで、両銘柄が、この反転相場の先兵役となる期待を高めているからだ。

 2銘柄は、前週末17日にその他9銘柄とともに今3月期業績の上方修正を発表したが、両銘柄の業績上方修正は、今年7月~8月の第1四半期(1Q)決算開示時に続いて今期2回目となっている。3月期決算会社が、第2四半期(2Q)決算の発表に先立って今期業績の上方修正を発表するケースが相次ぎ、主力株ではすでにファナック <6954> 、アルプス電気 <6770> などが先行し、サプライズとなって株価は一時的に急伸したが、これはいずれも今期1回目の業績修正で、再上方修正ならサプライズの度合いも倍化もしようというのが、この期待の背景である。

 実は、17日の11銘柄に先行して16日にも4銘柄が、今期業績の上方修正を発表しており、このうちローム <6963> は、17日に寄り付きこそ買い気配で始まり急伸したが、大引けでは唯一、前日比マイナスと伸び悩んでおり、2銘柄が、この二の舞を繰り返すようなら、東京市場の反発も大きくは希望が持てないということになる。逆に2銘柄が、時宜を得た業績再上方修正を追い風に、好調に上値を追い高回転が効くようなら、リスクオフ・ムードがリスクオン・ムードに一変することをサポート、待機資金や新規マネーが市場に再流入する起爆剤ともなり、反騰相場の継続性とスケールアップに好影響することが見込まれるわけだ。

 週明けの2銘柄の株価挙動は要注目となるが、2銘柄が期待通りに買い物を集めて上値を追ってくれるようなら、相場の一段のスケールアップのためにも後続銘柄の追撃高が不可欠となる。要するに「第2の東京製鐵」、「第2のフジミインコ」探しが、始まることになる。この後続銘柄の有力候補株に浮上するのは、当然、この夏にすでに今期業績の上方修正をした銘柄である。1回目の上方修正をしているからこそ、再上方修正の資格要件をクリアしているからである。

 2銘柄は、3月期決算会社では業績発表が先行するグループに属し、第1四半期(1Q)決算を今年7月~8月第1週までに発表しており、追撃高の第1の有資格銘柄は、当然、この時期に1回目の上方修正をした銘柄から浮上することになる。このとき上方修正した銘柄は、主力株、小型株、新興市場株、材料株などバラエティに富んでおり、同時に増配やその後、株式分割を発表した銘柄も含まれ、株価反応的にストップ高した銘柄なども混在しており、ことによれば今夏の急伸相場の再現可能性も大きく、業績再上方修正があるのかないのか有資格銘柄の徹底マークが怠れないことになる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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