関連記事
仏パリのジュエリー「ポアレ」が再始動 日本とフランスでの出店を加速
マヌエル・マレン代表取締役(左)と、二葉真誌ポアレジャポン社長。マレン氏は、1990年からリシュモングループでキャリアを磨き、ピアジェのディレクターやボーム&メルシエ フランスのCEOなどを歴任。二葉氏も、20年以上に渡り、クロノスやシャネル、ダミアーニといった海外有力ブランドでディレクターや取締役を経験している。
フランス・パリ生まれのジュエリーブランド「ポアレ(Poiray)」が再始動する。ターゲットは本国フランスと、日本。フランスでは、パリの主要エリアに6店舗をオープン。日本でも東京と大阪にそれぞれ路面店を出すなど出店を加速する。今秋冬の新作展示会の開催にあわせて来日したポアレ代表取締役のマヌエル・マレン(Manuel Mallen)氏と、ポアレジャポンの社長に就任した二葉真誌(ふたば・まさし)氏に、新生ポアレの魅力や今後の展望について聞いた。
「ポアレ」は1975年、“ヴァンドーム広場のお嬢さん”をコンセプトに、仏パリで誕生したジュエリーブランド。伝統的なジュエリーにはなかった斬新なカットやカラーストーンを用いた若々しいデザインなどが支持され、フランスの有力ブランドに成長。特に、ストラップが付け替えられる腕時計「マ・プルミエ(Ma Premiere)」は、ポアレの代表作として多くのファンを獲得している。このほど投資会社AMSインダストリーズが親会社となったことを機に、販売戦略のてこ入れに着手した。
「自由でフレキシブル。ポアレのデザインにも反映されているこのコンセプトに大きな可能性を感じています」と語るのは、AMSインダストリーズの株主で、ポアレ代表取締役に就任したマヌエル・マレン氏。「例えば、マ・プルミエは、何通りにもストラップが付け替えられ、様々なシチュエーションに対応できます。そのため、お母様世代からお嬢さん世代まで幅広い世代に支持されています。これはヴァンドーム広場に店舗を構えるほかのブランドと大きく異なる点であり、差別化が図れる部分でもあります。手が届きやすい価格であることも大きな訴求ポイント。ブランドの強みに立ち返り、再出発します」(同氏)と語る。
復活第一弾として、パリの主要エリアに新規6店舗をオープンすることを発表した。10月末にはサンジェルマンやパッシー通りに新店舗をオープンするほか、ブランドのルーツでもあるヴァンドーム広場への出店も計画。フランス国内で30店舗以上へと販売チャネルを広げる。「新店舗オープンにあわせて、すべてを一新します。新しいコンセプトに新しい人材。そして新しいプロダクトや広告キャンペーンを打ち出していきます」(マレン氏)。
今後はジュネーブやロンドン、ルクセンブルクなど欧州への販路も開拓するが、同社が主要ターゲットとして見据えるのは、本国フランスと、日本だ。その理由についてマレン氏は、「日本は、洗練された文化を持っている。そして、ラグジュアリーブランド市場の歴史が長く、消費者が非常に成熟しています」と説明する。「フランスと日本での販売を強化して、まず地固めを行う。今すぐにほかのアジア諸国に出店することは考えていません」(同氏)。
2014年6月にはポアレジャパンを設立し、再始動の準備を整えた。日本では上陸からすでに約20年の歴史を持ち、これまで三喜商事などが輸入代理店として路面店や百貨店などに店舗を広げてきたが、現在は東京・赤坂のホテルニューオータニにあるブティックを含む4店舗体制だ。今後は、東京・銀座と大阪に直営路面店を出すほか、九州への出店も計画する。二葉社長は、「まずは販売先を増やすことが課題」と見ており、路面店と併せて卸売り先の数を拡大。「1~2年以内に日本国内の販売先を30店舗まで増やしたい」(同氏)という。
今秋冬は初の試みとして、ブライダルコレクションや、「マ・プルミエ」のメンズコレクションを発表。コラボレーションシリーズでは、新進ブレスレットブランド「ヒパネマ(Hipanema)」の幾何学的でエスニックなストラップが早くも話題だという。「今は、既存コレクションの再構築を行っている段階。カラフルな色使いやフレキシブルであるというブランドの強みを突き詰めつつ、商品の幅を広げていきます」とマレン氏。「例えば、ジュエリーについても、これまではリングがメインでしたが、イヤリングやネックレスを増やしました。リングについても、石の部分が付け替えられるようなデザインも考えています。さらに来シーズンは、「フラワーコレクション」と名付けた新ラインも発表しますよ」(同氏)
ブランドの原点回帰を図りながらも、スピーディーかつアグレッシブに戦略を推し進める。「ポアレはもともと、ファッションデザイナーのポール・ポワレにインスピレーションを受け誕生したブランドです。1920年代、ポール・ポワレが女性たちをコルセットから解放したように、私たちのブランドも型にはまらない自由な発想が強みです。自分のために商品を選ぶような、自立した女性たちに身につけていただきたいですね」(マレン氏)。「新生ポアレは、ブランドのイメージはキープしつつ、よりパワフルにより広い展開をしていきます。ヒパネマとのコラボレーションのように、日本独自のコラボレーション企画も面白いですね」(二葉氏)
人気商品マ・プルミエ(写真手前)のストラップは、400種類以上のバリエーションを揃える。
パリのアクセサリーブランド「ヒパネマ」とのコラボレーション。
新作「クールペルレ」は、ポアレの象徴的モチーフであるハートを並べたデザイン。日本では11月からニューオータニ店で先行販売する。
都内で開かれた今秋冬展示会。新広告ビジュアルで新生ポアレをアピールした。
■「Poiray」公式サイト
http://www.poiray.com/
(編集:アパレルウェブ/写真提供(商品):ポアレ)
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク

