NYの視点:ドル調整、買いの好機との見方も

2014年10月14日 07:02

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:04JST NYの視点:ドル調整、買いの好機との見方も

米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の中で、メンバーがドル高や世界経済の鈍化を米国経済の新たなリスクと見ていることが明らかになった。同様に、ルー米財務長官も海外の経済の鈍化やドル高が米国経済の逆風となる可能性を指摘するなど、米国当局によるドル高牽制発言が投資家のドル買いの動きを後退させた。さらに、フィッシャー米FRB副議長が、海外の成長が期待を下回った場合、FRBによる緩和策解除のペースが一段と遅くなる可能性を示唆したため、米国の早期利上げ観測に伴うドル買いも後退した。

ドル指数は週足で13週ぶりに下落。過去40年間で最長の上昇を記録したのち、下落に転じた。バークレイズ銀のアナリストは顧客向けレポートの中で、1971年にブレトンウッズ体制が崩れ、米国がドルと金の交換を停止して以来で最も長い期間続いたドルの上昇後、この下げを押し目買いの好機としてとらえていることを明らかにした。バンク・オブ・アメリカのアナリストもドルの調整が長続きしないとの見方を明らかにしている。2014年度の連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーであるメスター・クリーブランド連銀総裁は「ドル高や世界経済の鈍化は米国の経済のリスクとなるが、自身の成長ペースやインフレ見通しを変更はしていない」ことを明らかにしている。また、「持続的なドル高のみが米国の成長を抑制する」と加えた。当面はドルの押し目買いの水準を探る展開となる。《KO》

関連記事