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NYの視点:Fedメンバーがドル高に警戒感表明
*07:55JST NYの視点:Fedメンバーがドル高に警戒感表明
ワシントンで開催されるG20財務相・中銀総裁会議を控えて、米当局からはドル高是正発言、日本の当局関係者からは円安牽制発言が目立つようになった。少なくとも、G20が終了するまではドルが伸び悩む可能性がある。本年に入り各国中央銀行の金融政策の差が拡大したことを背景に、ドルは上昇。
米連邦準備制度理事会(FRB)が2つの責務であるインフレと雇用で目標達成に近づいたことを理由に、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月16-17日に開催した会合で、フォワードガイダンス「量的緩和第3弾(QE3)終了後、相当の期間(considerable time)低金利を維持する」で「相当の期間」との文言を削除し利上げを示唆するとの思惑が一時強まった。ドルもこれに伴い一段高となり、ドル指数は2010年6月以降4年ぶりの高値を更新。
しかし、FOMCはこの会合において金融政策を据え置いたと当時に、フォワードガイダンスも前回と同様の内容に据え置いた。議事録によると、ドル高が輸出に影響を与え景気を損ねるほか、インフレを低下させることをメンバーは懸念しており、政策据え置き決定につながったようだ。ドル高や世界経済の成長の弱さが新たな景気への懸念材料となり利上げを躊躇させる可能性がある。
米ウォールストリートジャーナル紙のFedウォッチャー、ヒルゼンラス氏は議事録からメンバーが以前より、弱い世界経済やドル高による国内経済への影響を懸念していることが明らかになったと指摘している。議事録では、欧州、日本、中国の期待はずれの成長が米国の輸出に影響を与えるほか、ウクライナや中東の予想しなかったようなイベントが国内経済に影響を与える可能性が懸念されている。そのほか、ドル高が輸入商品の価格を引き下げ、インフレが目標としている2%以下で推移する可能性をメンバーは懸念している。FRBスタッフはこのため中期的な成長見通しを引き下げた。
10月末に予定されている会合で、FOMCは市場に引き締めのメッセージを送らないようなフォワードガイダンスの変更を模索することになる。《KO》
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