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ソーバル Research Memo(6):優秀な人材確保のためインターンシップ制度を開始
*17:33JST ソーバル Research Memo(6):優秀な人材確保のためインターンシップ制度を開始
■更なる成長のための課題
このように現在のビジネスは盤石と言えるソーバル<2186>であるが、更なる成長の加速のために課題はある。以下に説明する。
(1)人材確保
同社の足元における最大の課題は優秀な人材の確保である。同社の得意とするファームウェアは、電機製品の性能競争が激しくなればなるほど、重要性が増す。このため、仕事はいくらでも確保できる環境にある。したがって、仕事をこなすための人員さえ確保できれば、比例して事業が拡大できる。
また、同社は、2016年2月期から新卒を毎期100名ずつ恒常的に採用する計画を打ち出している。これに加え、社員数が数十名程度の企業のM&Aも含めて、連結ベースでの社員数を1,000名(2014年9月現在では約900名)以上にする方針も打ち出している。1,000名以上が確保できれば、1件当たり数十億円以上の大型案件も恒常的に請け負う体制が整うためである。大型案件は利益率も高い。社員数1,000名突破を実現するためにも、人員確保は解決すべき大きな課題となっている。
同社にとって人材確保は長年の課題であった。かつては人材紹介会社などを通じて採用をしていたこともあり、採用の費用だけでも多額の支出をしていた。しかし、2014年2月期までに自ら採用活動ができる体制を整えることができ、課題は解決したかに見えた。
ただ、今度は、景気の回復に伴い、新卒の優秀な学生の確保が困難になってきている。2015年2月期には、80名の採用を目指しているが、現在内定を出しているのは、64名にとどまる。このままでは、目標数の採用はかなり厳しい状況となっている。
そこで、同社では、新たにインターンシップ制度を開始した。Androidアプリ開発を体験する3日コースと、組み込みソフトの開発を体験する3日コースの2つを設定。Androidアプリのコースは、2015年秋から2016年春に卒業予定の大学生を対象に文系理系を問わず、組み込みソフトのコースは、2015年秋から2016年春に卒業予定で、C言語プログラミングの経験を持つ大学生を対象に9月に実施した。そのコースのほかに、Web系サイト開発を体験する1日コースを追加し、今後も継続実施する予定となっている
また、新本社は、JR山手線の大崎駅から徒歩10分程度の交通の便が良いインテリジェントビルで、これによって学生の同社への興味が増すことも期待している。
インターンシップと、本社移転の効果は少しずつ現れているようで、学生の就職希望が増加しているという。特に組み込み系ソフトの開発に関しては、電機機器の中核部分であることから、多くの学生が高い興味を示しているという。
しかし、そのなかに同社が求める能力を持つ学生がいるかどうかは別である。目標の80名を確保でき、2016年2月期からは100名の新卒を恒常的に採用できるようになるかは、まだ、見通せない。
とはいえ、仮に80名の新卒が確保できなかった場合でも、業績が悪化するわけではない。本社移転による業務の効率化はまだまだ加速できる水準であり、2014年4月入社の新卒社員の早期戦力化も十分に見込める。したがって、人材確保は同社にとって最大の課題ではあるものの、質を落としてまで人数を確保するつもりはまったくないとしている。
また、人員の確保という面では、パートナー不足も、2014年2月期に引き続いて課題となっている。同社は、事業バランスを考えて、売上高の5%をパートナー企業に外注することを基本としている。ところが、景気回復によりパートナー企業も案件が増え、同社からの発注に十分に応えられない状況となってしまっている。
ただ、これに関しても、幸い、MCTECが収益に貢献できるまでに構造改革ができたことで、幾分かは、パートナー不足を緩和できる可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)《FA》
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