韓国の8月の鉱工業生産、リーマンショック時以来の落ち込み

2014年10月1日 18:39

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 韓国統計庁の9月30日の発表によると、8月の全産業の生産は前月比0.6%減で3カ月ぶりのマイナスとなった。鉱工業生産は同3.8%減で、リーマンショック後の2008年12月(10.5%減)以来の最大減少幅だった。

 鉱工業のうち製造業生産は半導体および部品(2.4%)、石油精製(1.6%)などが増加。しかし夏休みなどで操業日数が7月の25.1日から8月は20.4日に減り、自動車(16.2%減)とその他運送装備(12.7%減)などが減り、全体で3.8%減となった。

 生産者製品出荷も自動車(14.6%減)、その他運送装備(11.5%減)などが減って前月比2.7%減となった。

 国内向け出荷は4.3%減、輸出出荷は0.6%減とそれぞれ前月を割り込んだ。国内向け出荷は自動車(13.4%減)、金属加工(7.0%減)などで減少し、輸出出荷は自動車(16.3%減)、その他運送装備(10.1%減)などが減少した。

 一方、鉱工業とは異なり8月のサービス業生産は前月より0.3%増となった。これは卸小売(1.3%)、教育(2.5%)、保健・社会福祉(2.0%)などが増加した影響による。

 消費も増え、小売販売額指数が前月比2.7%増に。これは2011年3月(3.4%)以来最も大幅な増加だ。衣服など準耐久材(8.3%)と家具などの耐久材(1.2%)、化粧品など非耐久財(0.9%)で販売が増えたため。

 現在の景気状況を示す景気動向指数循環変動値は100.5で、1カ月前に比べて0.3ポイント上昇した。今後の景気局面を予告する先行指数循環変動値は前月比0.8ポイント増で102.4となった。

 統計庁のチョン・べククン産業動向課長は「夏期休暇と部分ストなどで操業日数が減り自動車生産などが振るわなかった。鉱工業生産は全般的に多少停滞の傾向」「ただし卸小売業などが活発で、サービス業は良くなっている」と語っている。(翻訳:中島礼子)

※この記事は재경일보提供の記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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