鴻池運輸　国内輸送事業の拡大へ向けて、静岡県島田市に中継輸送拠点を開設

*10:40JST 鴻池運輸---国内輸送事業の拡大へ向けて、静岡県島田市に中継輸送拠点を開設

総合物流大手の鴻池運輸<9025>は、長距離輸送を複数で分担する中継輸送の拠点「スイッチセンター」を、10月1日に静岡県島田市に開設する。関東と関西間をトラック輸送する場合、通常１人のドライバーが1泊2日で全ての行程を担うため、拘束時間が長時間化するケースがみられていた。中継拠点の開設によりドライバーはその日のうちに出発地に帰ることができるようになり、不規則な就業形態や長時間勤務を解消することができる。これにより、潜在的労働力である女性や若者のドライバーが働きやすい労働環境を生み出すことで、輸送事業の拡大にもつながる。

国交省によると、国内のトラックドライバーは、中高年層の男性労働者に依存した状態（平均年齢46.2歳、女性比率2.4％）で、将来的に深刻な労働者不足に陥る可能性が指摘されている。そのため、トラックドライバーが抱える不規則・長時間といった労働環境の解決が課題となっていた。同社は今後も、関西～九州間、関東～東北間など、各地に「スイッチセンター」の開設を検討している。《FA》