欧米為替見通し:イエレン・ダッシュボードに要注目

2014年9月9日 17:26

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST 欧米為替見通し:イエレン・ダッシュボードに要注目

本日9日の欧米市場のドル・円は、米国の7月の求人労働異動調査(JOLT)で米国の雇用情勢を見極める展開となる。

ドル・円のテクニカル分析では、「三角保ち合い」を上放れていることで、最小目標値107円が点灯している。エリオット波動での第5波動の最大目標値は、112円85銭となっている。

イエレンFRB議長は、9つの雇用関連指標「イエレン・ダッシュボード」がリセッション(景気後退)前の水準を回復するまで利上げには踏み切らないと表明している。

5日の米国雇用統計の発表で5つが発表され、本日の求人労働異動調査(JOLT)で4つが発表されるが、前回は、3つが回復、6つが未回復であり、今回も同様の状況が予想されている。

イエレンFRB議長が昨年まで総裁を務めていたサンフランシスコ地区連銀のエコノミストの論文が、「金融市場は利上げペースを過小評価している可能性」に言及したことで、米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が高まり、ドルは全面高となっている。

イエレンFRB議長は、8月のジャクソンホール・シンポジウムで、サンフランシスコ地区連銀のエコノミストの論文での「ペントアップ(抑圧された)賃金デフレ」に言及し、早期利上げの可能性を警告した。

イエレンFRB議長は、「イエレン・ダッシュボード」を注視するハト派を標榜しながら、昨年までの職場のタカ派論文を使い、出口戦略を模索するという、巧妙な駆け引きを行っているのかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】

17:30 英・7月貿易収支(予想:-91億ポンド、6月:-94.13億ポンド)
17:30 英・7月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、6月:+0.3%)
17:30 英・7月製造業生産(前月比予想:+0.3%、6月:+0.3%)
21:15 加・8月住宅着工件数(予想:19.5万戸、7月:20.01万戸)
23:00 米・7月求人労働異動調査(JOLT)(予想:471.1万件、6月:467.1万件)

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