ダイナック Research Memo(3):直営ビジネスは首都圏と京阪神に絞り込んだドミナント戦略が中心

2014年9月2日 18:36

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記事提供元:フィスコ


*18:36JST ダイナック Research Memo(3):直営ビジネスは首都圏と京阪神に絞り込んだドミナント戦略が中心

■会社概要

(2)事業概要

ダイナック<2675>の事業モデルは新規出店をドライバにした売上高成長モデルであり、これには出店ロケーションはもちろんのこと、ターゲットとする来店客属性に合わせた多業態戦略や価格戦略などが重要となる。

2014年6月末の店舗数は245店舗。このうち、「響」「鳥どり」「パパミラノ」「THE ROSE&CROWN」などの多様な自社ブランドを冠した直営ビジネスが154店舗、ゴルフ場やサービスエリア等でレストランを運営する受託ビジネスは91店舗である。

主力の直営ビジネスは、出店地域を首都圏と京阪神に絞り込んだドミナント戦略を中心にしている。この戦略の特徴は地域のニーズに合わせた多業態戦略でユーザーを囲い込めるほか、スタッフなどの店舗オペレーションに幅が広がるうえ、流通コストの抑制も見込まれる。首都圏と京阪神の店舗配置はおおよそ2:1の比率であることから、首都圏における既存店売上高の動向が同社の業績を左右するとも言えよう。

直営ビジネスの店舗業態は、和食、洋食、エスニック等の居酒屋やパブ・レストランなど約40種類を展開。この多ブランド戦略が限られた好立地エリアでのドミナント戦略を可能とし、ユーザーニーズの変化にも業態変更で対応している。

フラッグシップブランドの「響」に代表される同社のブランド戦略は、1)ブランド化を推進する戦略業態、2)個性を活かした特徴のある業態、を基本テーマに、安易な価格競争に追随することなく、新業態を含めた魅力的な店舗作りで高付加価値化を目指す。

他方、ゴルフ場や各種レジャー施設内のレストランを運営する受託ビジネスは、限られたスペースへの出店のため参入障壁が高く、集客に要する競争も緩やかなことから投資効率の高いビジネスと考えられる。サントリーグループへの信頼を背景に、同社は本格志向の料理や接客等で積み上げてきたノウハウをベースとして、新規オープンの施設はもちろんのこと他社リプレースを含めて受託ビジネスの拡大を目指す。

同社はリピーターの確保に向け、会員制の「倶楽部ダイナック」で顧客の囲い込みを促進している。入会金・年会費無料の倶楽部ダイナックは、飲食100円ごとに10ポイントが付与されるなど通常10%の還元率が特典。2013年12月期の実働会員数は21万人で、会員売上高は6,900百万円に達するなど集客効果が発揮されている。今後はポイント還元率を引き上げるキャンペーンを実施するなど、リピーターの確保に向けた取り組みを強化する方針である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目 俊一郎)《FA》

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