日産、強豪のアシストに期待か? 英サッカーグループCFGとスポンサー契約

2014年7月20日 21:04

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記事提供元:エコノミックニュース

日産のゴーン社長(左)とシティ・フットボール・グループCEOのフェラン・ソリアーノ氏。

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 日産自動車が7月17日、横浜のグローバル本社でサッカーのイングランド・プレミアリーグの強豪であるマンチェスター・シティなどを傘下に収めるシティ・フットボール・グループ(CFG)とグローバルにスポンサー契約を結んだと発表した。日産はCFGのオフィシャル・オートモーティブ・パートナーとなる。

 日産とCFGは、この5月にCFGが日産所有の横浜F・マリノスの株主となる契約を交わし、CFCサービス会社や同社マーケティング組織のフットボール会社運営の専門的な助言・サービスを受けるとしていた。

 今回の契約は、その契約をさらに前進させ、世界規模で「NISSAN」ブランドを訴求する。世界的なブランド認知を推し進めるカルロス・ゴーン日産社長の思惑の現れだ。契約期間は当面5年間で、契約金額などについての発表はないが、世界の複数のクラブと一括してスポンサー契約をするのは異例だ。結果、日産は英国だけでなく、米国や豪州のCFG傘下のクラブチームを通じて広告展開が可能となる。米ビッグスリーの一角であるフォード・グループからスポンサー契約を奪取した恰好となる。

 この契約で日産は、英マンチェスターCなどCFG傘下の世界のスタジアムに広告を掲げるほか、同社の電気自動車(EV)「リーフ」などを選手の移動用車両としてチームに提供する。狙いは世界中に数百万人ともいわれるマンチェスターCのファンへのブランド認知・浸透にあるのは間違いない。

 日産はここ数年世界的に人気が高いとされるスポーツ関連グループやイベントとのスポンサー契約に熱心だ。この4月には欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンリーグと4年間の契約を結び、40億人ともいわれるTVリーグ試合中継でCMを流す。2月には中国・東風日産が広東省のサッカークラブ「広州恒大」と契約した。また、2016年のブラジル・リオデジャネイロ五輪でも公式スポンサーとなっている。

 ルノー日産アライアンスをコスト・カッターの異名で牽引してきたゴーン氏が、著名なスポーツブランドとのスポンサー契約を推進するのには理由がある。NISSANブランドの知名度の低さである。

 2013年に大手コンサルタント会社、インターブランド社が発表した世界の自動車メーカーブランド価値ランキングで、トヨタやホンダの日本勢、ドイツ5ブランド、米国、韓国勢の下、10位に沈んでいる。これは、出遅れが目立つ「新興国での知名度の低さが原因」と日産では分析し、先の一連の施策に乗り出したというわけだ。

 日産は2016年度までの中期計画で世界シェア8%、営業利益率8%を掲げている。ここ2-3年で投資してきたブラジルやメキシコの工場などが稼働しはじめ、インドや東南アジアでも生産が本格化する。この時期を待ってスポーツイベントなどとのスポンサー契約を拡大したということか。

 ただ、かつての米フォードはCFGとのスポンサー契約に7000万ドル(約70億円)以上を投じていたとされ、日産はそれ以上の契約金を支払うとされる。このブランディング費用に見合う効果が得られるかどうかは未知数だ。(編集担当:吉田恒)

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