理研、腸内の細菌群と免疫系の関係性を明らかに

2014年7月13日 19:13

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腸内細菌叢と免疫系との間の双方向制御機構を示す図(今回の研究の発表資料より)

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 理化学研究所は、制御性T細胞がlgA抗体を作り出すことで腸内の細菌群のバランスを制御していること、そしてバランスの取れた細菌群が制御性T細胞やlgA抗体を作り出すことに寄与していることを明らかにした。

 ヒトの腸内には100兆個にも及ぶ細菌が生存しており、これまでの研究でバランスの取れた細菌群が健康に密接に関連していることが知られている。しかし、バランスの取れた細菌群と免疫系がお互いにどのように作用しているのかは解明されていなかった。

 今回の研究では、T細胞を欠損した免疫不全マウスに制御性T細胞を移入させたところ、制御性T細胞がlgA抗体を作り出すことでバランスの取れた細菌群が形成されることが分かった。さらに、バランスの取れた細菌群を持つ糞便をマウスに投与したところ、lgAが効率良く生産されることが明らかになった。

 これまで、免疫系は細菌を排除するためのものであると考えられていたが、本研究によって体内の細菌群バランスを保つ作用があることが分かった。今後は腸内細菌が関与する疾患の予防や治療法の開発に役立つと期待されている。

 なお、この内容は7月10日に米国科学雑誌「Immunity」オンライン版に掲載された。

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