モスバーガー、静岡に「モスファームすずなり」設立 冬季もレタスの安定供給目指す

2014年6月13日 18:07

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モスフードサービスが静岡で設立する農業生産法人「モスファームすずなり」の農場看板のイメージ

モスフードサービスが静岡で設立する農業生産法人「モスファームすずなり」の農場看板のイメージ[写真拡大]

 モスフードサービスは12日、農業生産法人「モスファームすずなり」を静岡に設立し、6月から本格的に作付けを開始すると発表した。特に、12月~2月の厳冬期に安定した品質のレタスを生産し、モスバーガー店舗へ供給することを目指すという。

 モスファームすずなりは、静岡県磐田市に約3.6ヘクタールの広さの磐田農場を保有しており、ふんわりとした形状で収穫率も良く、モスバーガーの規格に合うレタスの生産を目指す。年間の収穫は約300トンを想定し、そのうち100トンを店舗で使用の予定(全店舗の年間使用量の約5%程度)。

 磐田農場は遠州灘に面して冬も比較的暖かく「遠州灘のからっ風」といわれる西からの乾いた風で、作物が病気にかかりにくい環境。今後は3年から5年を目途に10から15ヘクタールまで拡大する見通し。

 モスフードサービスは、外食産業と農業生産現場との協働を模索しており、今回の「すずなり」設立によって、静岡県西部地区の耕作放棄地の活用や、新規就農者の育成と、次世代につながる農業者・土壌の育成なども目指すという。(記事:高井ゆう子・記事一覧を見る

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